銀座線の終点ー浅草ーメトロ駅構内から階段を辿ると、香ばしい甘栗の匂いが流れて来て・・・雷門に近い外に導かれ出る。
メトロ階段の天井には龍の浮き彫りが頭上近くに有り、日本で初の地下鉄として開通以来〜幾千幾万の善男善女の手に触れられて黒く艶やかに輝き、或る種のエネルギーを秘めて其処に住み憑いている。
私もあいさつのタッチをして浅草の街に踏み入るのが毎回の作法と心得ている。
俺は村中で一番、モボだと云われた男〜
山高シヤッポにロイド眼鏡〜
エノケンの濁声
風の中の羽根のようにいつも変わる女心〜
涙こぼし笑顔作り、嘘をついて騙すばかり〜
田谷力三・・だったと思う
昭和の初めの頃、浅草オペラで唄われた流行歌が、歩を進める路地の暗がりから〜軒下のいたずら書きの文字の滲みから〜もれ聴こえる幻聴に襲われっ・・
未知の時代に浸る・・少しだけの時の迷い旅!
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