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調布市の入間町に「NTT研修センター」がある。 その広大な敷地の手前横を入り、北へ向かって何度か角を曲がって行くと、調布"希望の家”作業所の前に出る。
梅林が小道を挟んだ場所にあって今は満開だ、行き交う人も少なく思わず自転車を停める、林の奥から♪はーるが来たよ♪と鳴く鳥の声が聴こえた。
武蔵野の風情の残る、荒れた畑と裸木の並木道を直進してバス通りへと出る。
仙川駅の方向へバス1駅分走ると、昨年暮れから健康診断に通い始めた「わかば町クリニック」に到着。 手順よく事が運び今日は楽だったが、先月迄は北風に向かっての走行は午前9〜10時でも辛かった（何故か冷込みの強い日ばっかりに当たった）。
ー予約してあり診察も早く、調剤の薬を受け取って店のOpenへと急ぎ戻ったー
昨年の暮れにTokyoメトロ表参道駅に出現した食堂街ー何か小じゃれた名が冠して有るがこれで間違いは・・無い。 入り口には洋酒のスタンドバーとベーカリーshopが有って、更に左に一段高くCafe'が片側一帯を長く占めていて、若いカップルで埋まっていた。
フロアーにテーブル＆椅子が適度に配置されて有り〜進むと突き当たりはイタリア・アジア等の世界諸国料理のキッチンスタンドが並んでいて、各店の若いスタッフが呼び込みをしていた。
目移りがして少し迷ったが、ワタリ蟹のパスタとタイの春巻きを別々の店で頼む、タイマーを渡され席に戻り待っ・・直ぐにぶるぶる’鳴り、取って来て夕食にありついた。
ー幅広いパスタにはカニの甲羅が邪魔で、味は兎も角・・苦戦した、入り口のパン屋で本格的なフランスパンを求めて帰路についたー
何も意図しないそして何も作らない飾らない、在るが侭の日常の営みの中で、面白いと思える事に時々対面する・・。いつもよりは少し早起きして店「teto'te」に侵入ると、バス通りに面した東窓のカーテン左右に朝日がいっぱいに当たっていた。
出窓の階段棚に置かれたLampの幾つかと、陶器やガラス達、籐の篭・雑貨小物達が各々の存在を主張するが如くに、面白い絵模様を描いていた。
「下北沢の木綿のマキノで、3年前に買った手作りの、ブルー地に☆抜き模様カーテン」
太古から続く、万国共通にして、不変の遊び文化の影絵が・・何かメルヘン！
ーTVの朝ニュースで伊豆の川辺に咲いた、河津桜と菜の花の群生を中継していたー
この丸ノ内線の本郷三丁目が新装なって何年になるか〜改札を出るとCafe'飲食店＆コンビニが有ったりして未だ新しい容貌をしている。今日は本郷通りのビル3階にある「A工芸店」ーこの店から「春のセール」通知が届く頃なのだがー待てずにjewelry部品と使えそうな石を何点か捜す目的で来た。
子供の時期に東大赤門前の路地奥に住んで居て真砂小学校に通っていた。
金沢は加賀藩の赤門が、その頃の僕には遊動円木かジャングルジムの感覚で、取り付いてよじ登り、梁を横に渡り歩きをしたり、門扉に摑まりギーギー開け閉めしたりで門衛の小父さんに怒鳴られる迄やっていた。
国自体の食糧事情が最悪だった時代に、僕は賢い調達人として秋のギンナン拾い、冬のマキ集めと東大構内で、頭と身体を鍛える毎日を送っていたのだ。
ーこの地に足を踏み入ると、くるぶしの辺りから強い郷愁の虫が、背を這い登って来る・・年に何回か来ても仕事がらみで通り過ぎる・・本郷ー
今日はコートを着ずマフラーも巻かずに、ジャケットだけで自転車に乗って図書館へと出かけた。
暖かくなった今日は来館者も多くて、書棚の前で同じ人と何度かカチ合う事しばし。
奥の雑誌類の閲覧コーナーは女性が席を占める割合が多いようだ。
今回の借り分5冊を選んで受付カウンターへと向かう途中、洋書と文庫本棚の場所に窓から差し込む強い日差しの中で、椅子に座るナイスガイの読書人を見つけた。
床にリックを置きダークなショートコート＆パンツ、足元は革のツートンのスニーカーを履いている。かき上げた頭髪に逆光がはねて精悍な知性を感じる・・膝置きのノートに節の長い指で文字を手早く記す仕種もすてきだ。
ー床に広がる午後の日差しが、ここの場所だけ水の様に透明だー
掃除機を使い終えて・・アトリエ床のホコリも消え失せすっきりした所だ。
寒いが窓を開けて風を通してやった方が気分も衛生面も・・とにかく気持ちが良い。
下へ行き手を洗ってうがいをして2階に戻ると、掃除機の音が嫌いでその気配を感じるだけで毎回一目散に屋根裏へ避難してしまう家猫Qoo'が、テーブルの上に何事も無かった如くに〜澄まし顔で乗っていた。
ー最近又何かと悪戯がさかんだ・・春のせいなのか・・そんな事は無いー
☆☆☆この駅の周辺にはCafe'のチェーン店が幾つか出店されてある。
北口には｢ドトール」がいち早く先行してあり、最近リニューアルをした。
南口には昨年の夏に「スターバックス」が出店〜Openの日に偶然通りかかり、老若男女が列を作って並んでいるので何事かなと・・驚いた。
更に駅が完成し南北口がつながった2年前の直後から、オーガニックcafe'「Gio」が駅構内改札口の横にスタートしており、都心へ出た日の帰りには焼きたてのパンも買える便利性も有り、3店の中では一番利用している。ここは喫煙も別室に仕切られてあり、ネットカフェの席も設けられ利用者で常時埋まっている様子。
更にさらに現在は駅ビルの工事が進行中でどうなる事やら〜
ー成城の街中には老舗の珈琲店や又有名なCoffee&Cake店が静かに控えているー
前輪のタイヤに小さな孔が空いているのか何処へ行くにも毎回の事、空気を入れてからの出発となる。公園までは歩いても近くて〜店「teto'te」を後に成城通りから留学生会館を右折して、まさに一っ飛びで行き着く。
公園内の丘の斜面を下ると、遊歩道があって仙川の細帯が縮緬皺を光らせて南北に流れて往く。 北上へ辿れば京王新宿線下を潜り抜け、白百合女子大の横をくねって三鷹の地区に足を伸ばす、南へ下れば成城・砧・東宝大工センター＆撮影所のスタジオ脇を流れて世田ヶ谷通りに出る・・その先は二子玉川あたりで多摩川と合流して東京湾へと注いでいる。
この全流域を桜の木が途切れる事無く植わって、季節が到来すれば美事な花の列が延々とつづき人の心を和ませる。 この公園には明治の末に日米親善の記念としてワシントン州へ贈られたポトマック河畔の桜が戻って「里帰りの桜」として数本この地に花を咲かしている。
ー犬連れ人が最近多過ぎて〜それを除外してシャッターを押した、別に犬嫌いではありませんがー
ここは目黒駅の隣、品川区五反田にある「TOC卸売りセンター」少し行けば目黒不動尊が在る。
「teto'te」成城店を始めてから10数年ほとんど毎月、季節ごとの仕入れに来ている所、X'mas商品の場合は夏の初めに内覧会があり、その時点でオーダーを出すのが毎年恒例の事になっている。
今日は9階の＜U店でアートフラワー＆花器etc＞＜A店ではITALY製の置物・雑貨etc-＞などを家内とチェツク＆相談しつつ決めて行く・・家内の意見が有力。 現時点で春爛漫の館内では店舗の移動も時々あって・・今訪問したA店も最近移動したばかりで、スペースが広がり陳列の具合に馴染めずに今日も戸惑ったりした。
今回の注文を終え下に降りる、受付前フロアーに大振りで華麗な桜が生けて有る、1階には＜Office デポ＞と＜ユニクロ・男・女・子＞が揃う、工事の済んだ新装のCoffee shopに寄り椅子に腰を下ろして珈琲の香りで休息〜急に外が暮れて日が落ちる。 送迎バスにがさごそ乗車・・ネオンの色彩が浮かんで遊ぶ目黒川に架かる橋を渡り・・煩雑な駅前西側に到着した・・。
ー山手線のホームから東急池上線ホームへの階段通路が、昔の侭の状態で残っているが、外の古色を帯びた戦後のマーケット一帯？は昨年に背の高いビルに変貌して
最早その面影は消えたー
好きな作家の一人〜
村上春樹に「納屋を焼く」の初期作品がある・・それのもじりでエントリーのお題に頂いた・・勝手に。
この納屋の年月を経たこなれた具合が好いと思う、芽吹きを見せ始めた柳の柔らかなレースが、密やかな風に流れてトタン屋根にしなだれかかる〜
ポッポと梅の花が咲いて、華やかな春色を添えている、後方の神社の木立の森を背景に置いて、全体から眠気を誘うような風景に仕上がっている・・風は未だ冷たい。
ー実際問題として男にはシェルター（避難所）的な、あばら屋が必要で〜作りかけの半製品・買ってしまった不要な工具類・拾って来た棒板切れ・何処かの古地図・
塩山で掘り出した水晶の塊・ガラス空き瓶・微笑む女優の写真・曲がった鉄管など
・・使用目的の定まらない雑多な物で終わらない夢の続きを描く空間。
散らばった床のゴミを背を丸め集めて燃やす楽しみ〜ホコリ臭いそんな場所がー
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