人間に例えるならば〜かなり立派な体格(広大な敷地面積)の持ち主で〜その全身が毛むくじゃらの状態にある〜。
顔に該当する家は樹毛に覆われていて〜玄関口はしっかり確認されるものの〜鼻筋を辿る事は少し困難〜深い樹毛に埋まった奥に覗ける2階の窓ガラスの瞳が〜薄日に反射して低く流れて移動する雨雲を〜無感情にタダ映している。
ながく裳裾のように幾本もの蔓植物を巻き付けた大木が濃く影を作っている。
苔むした地面からシダ類が伸びて外の道へと這い出す気配だ。
ー成城では大きな屋敷の大木に〜保存樹木のプレートが表示されてある〜でも時代の流れに逆らえず〜家と共に解体撤去消滅で〜マボロシの憂き目にー
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