新宿から神田へと向かう中央線が市ヶ谷駅に入った・・ホーム下の釣り堀も雨の中で釣り人は居なく椅子として置かれた赤・黄のビールケースが浮き上がって目の隅に残った。やがてウエットに煙る景色の中に観覧車の大輪と高所でひん曲がって走るジエットコースターを従えたノッポのドームホテルが出現して・・後楽園遊園地を通過する。そして水道橋からは神田川が左右の岸にぶつかり乍ら黒く濁った波を立て車体に伴走したかたちで共に御茶の水駅に到着した。
聖橋のアーチ下を出ると・・都内で巡る車窓風景の三本指に数えられるベストショットが眼下に展開する〜本郷の台地を潜って来て・・外濠通りである相生坂の横っ腹から丸ノ内線がレールを渡って、黒い濁り水の神田川を飛び越えて次の駅ー淡路町へ消えて行く・・その全ての景色の上に聖橋が見守る様に架かって立つ!
(橋の南に聖ニコライ堂が・・北に湯島聖堂があり・・聖橋の名前が・・)
ーさらに進んで昌平橋を下に見て右へとカーブを切った車体は・・今年の5月で閉館した交通博物館を滑らかに慰撫するように沿って走ると〜神田駅のホームに滑り入ったー
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