【世、成城−7】
この家の石の門柱にある名前をこの成城近辺では多く見受ける・・
「手と手」のお客さんが同姓で〜訪ねると・・あの家が本家なんです〜
と云う答えが返って来た。 隣は児童小園が付いた4・50世帯は入居の
マンションが建ってまだ新しい・・だがこの家の方が敷地は広いし・・
豊富な緑の樹木も植わって井戸もある!
■門の内側を覗くとつるべ井戸があって、奥へと敷石を目線で辿ると〜
南に向けて建つ大きな2階家が見えてくる。 そして周囲を圧倒するヴォリュームの欅の一群が頭上にそびえ立ち、覆い被さる格好で迎えられる。
■ここ最近は釣瓶井戸が使われてないのか、板で蓋をされ重石がわりの〜
束ねた紙・雑誌の類いが乗せてある・・バケツが転がってる。
南に向いた二階のガラス窓が秋の日に反射して白く光っている・・
庭の物干し場で洗濯物が大きくひるがえり・・風が吹く抜けてゆく〜
ケヤキの高所から鳥のチッチィと囀る声が聴こえてくる・・
何処かで子供を呼ぶ声がしている・・眠気を覚えて視界を閉じる〜
ー今この時間・・少し前の時代にタイムスリップを経験している私が居るー
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