・・もうしばらくするとこの街に夜が訪れる〜
薄暮の曖昧でユルイ空気が足元から腰の辺りに漂いはじめる〜
ビルの谷間や、商店街を行く若者達、北口マーケットの路地にも・・
ゆっくりと降り積もる空気に懐かしい夜の匂いが満ちる。
■古物店の前に置かれた客招きのピエロは鏡に向って・・
笑顔の表情作りの練習をしている、卓袱台の足が畳まれて大中小・・・
■酒場の集る地域には何処よりも夜の波が早く到達する〜
年月を耐えた護岸の様な壁に四角な小窓が三つ光って並ぶ酒場・・
酒壜に張った異国のラベルが読める窓〜
洗い磨かれたカクテルグラスが整列する窓〜
チェリーが浮かぶ壜と調理器具がプラチナに光る窓〜
ドアノブに下がった準備中の札が外されて今日一人目の客が中に消えた。
ー2006年の冬の下北沢が2007年にはどんな街に変貌するのか〜
心配でもあり楽しみでもある、何度も足を運ぶ事になりそうだー
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