「梅」
何か春めいて・・バス通りを越えて坂道を下りてゆく〜そこは落ち着きのある住居が集結している日だまりの場所で・・車の音も響いて来ない静かな一画で立派な門構えのお宅があった。南に向いて暖かな陽光を浴び手入れされた庭木と並んで「満開に咲きました!」とばかりに梅の木がー花の笑顔ーをのぞかせていた・・・
【世田谷区祖師谷三丁目辺り】
「柳」
何か春めいて・・川の方へとゆく〜
緑の公園(今は未だ枯れ色の公園)に入ると、藤棚がありベンチが2脚置かれてある。
横にノッポの柳が立っていて、枝先で煙るように新緑の若葉がなびいている・・細く薄く頼り無げでも若い娘のようにしなやかなエネルギーに満ちている。
微風の中で青空とキレイに戯れて大きなストロークで揺れている・・・
ー地面の草を踏むのが気持ち良いのでしょう靴先が勝手に誘導してゆく〜
先の草地へその先の草地へまたその先の草地へと・・運ばれてゆくー
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