「夜の青いブティツク」

　　　　

　　　　　

駅前のバス通りから花屋の角を曲がって一本裏道をゆくと（普段はめったに通らない）蕎麦屋・雑貨店・美容院などは明かりも消えてシャッターを下ろして、本日終了閉店の意志を示している。
さらに進むと右手にあるコンビニからの照明が、明々と道を照らしている。
コンビニの照明が道を渡って、この青いブティツク（本日終了）を浮上させている。
入口上の店名の赤英字とガラス面を除いた全てを青く染められた店〜ショーウィンドーのマネキンの衣装も、店内の棚に飾られた商品なども、道から鮮明に透視が出来る。
青は自分が好きな色でもあり、目線が引き寄せられる・・・。
その昔に住んでいたHOUSEの部屋を、普通の青色にペイントした事があった〜
四方の壁面と天井の青が光を吸収して・・一つの窓から射し込む光だけでは量的に不足で朝から夜っぽく・・晴れた日中でも暗かった事を記憶している。

ーその時に同時にペイントした青い洋服ダンスが今もある・・
くもらずキズも無い鏡が付いているのでアトリエに置いて〜
毎日のひげ剃りに重宝して使っている・・ー