少し雑な言い方になるが〜上野方面から来て蔵前橋通りを過ぎると神田の街になる・・。
十数年前までこの地域には神田青果市場があって、東京都民の食卓に並ぶ食品の果物や野菜がこの市場から〜街の八百屋に運ばれて、季節の新鮮野菜などが店頭で売られていた。
現在ではそんな往時を知る事が出来るような形跡は何処にも無くなった〜と思いながらガード沿いの道を歩いてくると、道に大八車が置かれシャッターが閉ったこのビル2階の壁に目が止まった。
3階と屋上があるこのビルの壁には、タイルのモザイク画が大きく描かれてあり古くくすんでいる。
左に青くBananaと英字が読めて、約2m×10mのバナナの絵が確認出来る。
中央にバナナの大房が実って、大きな葉とバナナの太い幹(タイルが剥がれている)もある。
取りあえず手早く一枚写真を撮った。
するとシャッターが閉じられた左横のガラス戸口が開いて初老の女性が姿をあらわした。
突然にーこのビル面白いでしょう・・昔は繁盛したバナナ屋だったのよ!!
1〜3階まで全部でバナナをやっていたの〜箱詰めして出荷もやってたのよ!!
良く通る大きな声の早口で言葉が飛んでくる・・
こちらがぼそっと「いや〜壁のタイル画が良いと思ったので・・」と答えると・・
そうなのよこないだも写真撮っていた男の人がいたわよ〜よく撮ってね!!
と言葉を投げておいて横の道へ小走りに消えてしまった。
何か毒気に当てられてポカンとしたが・・後を追うように横へ入ってこの写真を見る
振り返ってバナナビルの横壁から山手線ガードに向けてパシャリ撮影した。
ーNewな高層ビルが出現してすっかり変貌したアキバ界隈も、良く歩いてみると・・
昭和の時代の残骸・・いや々宝物が眠っている場所がある、あの女性も宝物か〜ー
【場所】千代田区外神田のあたり・・
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