自分をも含めて人間は日常の出会いを、案外と見逃しているものです。
いつも駅への行き帰りに、この洋館の前の道を通っているのに〜
道沿いの植え込みの緑が分厚く繁っている事もあって・・
建物Topの屋根の一部分だけしか、記憶してはいなかった!!
植木の職人さんが来て刈り込みが行われたのか,玄関前あたりの鬱蒼としていた庭木が整理されて、格式のある門からのアプローチや建物の各部分が見えて来た。
おそらく昭和の初期に建築されたであろうこの洋館には、和洋折衷の様式が多く見られて、屋根瓦や玄関から上にみえる円窓が特徴的でありその他にも和のテイストが使われている。
建物ばかりに限らず、庭木にも枝ぶりの良い松をはじめに柘植、南天、椿と・・等々の和風好みの植物で、洋館の周囲を落ち着いた和洋バランスに保っている。
玄関の両びらきのガラスドアのDesignと2階の四角なフォルム構成のステンド窓が〜
当時のモダンな世情の裕福な人達の暮らしを物語っている。
勿論この地域に暮らす資産家の住まいに間違いは無く、道路から一段と高い位置に建築された住宅は、茶色に焼かれた陶板タイルで建物全体をカバーされてあり、良い意味でアンティークな建築作品としても観察が出来る・・。
ー現在において、品が良くスタイルの良い洋館は有るようでなかなか存在し無い〜
思うにこの洋館が出来た頃は、銀杏並木の向うに成城の駅が見えていたでしょう・・
そして小田急電車がガタゴト走る姿も・・・ー
【場所】世田谷区成城−6丁目あたり
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