住宅の高所で青々とした草が風にそよいでいる〜
地球の温暖化に対する個人的で小さな試みなのか・・・
小さな驚きと見た目の面白さに、ここを通る度に目を惹かれる。
草の名を知らないが気候の変化や病害虫に強い品種らしく〜
膝が埋まる背丈で、馬のたてがみの様に高所でサヤサヤと揺れている!!
もともとこの場所が更地の時を知っていたし、建設が着工して進行する段階も何故か知っていた。建物の骨格全体が出来た頃からは急に減速して、敷地内の地面に土砂の山が幾つも盛られてあった事を覚えている。
それはコンクリートでも無く、モルタルでも無くて、手作業で時間を必要とする土壁(新古建材)だったからなのであろう・・いわゆる左官の仕事。
子供の頃は近くにあった左官屋のバラック倉庫が遊び場だった。
土が固まって汚れた板や棒とハシゴや台が置かれてあり、日本各地の土砂が袋詰めで積んであった。奥にはアフロヘアーのようで色々な海藻類がうずたかく山盛りであり、そのアフロの山に向つてハシゴの上からジャンプする遊びを楽しんでいた。
年寄りの爺さんが鉄の大鍋で海藻をぐっぐっ煮溶かすと、若い男が缶にゴボゴボ満たして土砂と一緒にオート三輪で現場へと運んでゆくのだった。
ー地面から離れた屋上なり庇なりの上の場所に草花を植え育てるには、土なり水なりを人工的に与え続ける必要がある。今は軽くて保水性もあって、根ぐされもしない焼成土が売られているから便利だが・・ー
【場所】世田谷区成城七丁目あたり
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