一つ所の土地に10年と云う歳月を暮らしていて〜
ご近所でも普段はあまり行く事の無い方へ久し振りに道を辿ると・・
農家と畑だった場所に明るくスタイリッシュなマンションが建っていたり、
雑木林と曲がりくねった道は舗装されて表通りへ繋がってゆき〜
道の両側には小庭&車庫付きの住宅がNewに建ち並んだ未知のエリアだった!!
そんなNewエリアとは背中合わせで、昭和の時代をたっぷり生き抜いて来た2つの草喰われの物件があった。お互い番地が離れていても両家の容貌は、時代に取り残された双生児の様に見える。
物件8の建物は右横に玄関があるから、裏にあたる庭からの植物が勝手に繁って溢れた状況になっている。草はいきおい良く2階の物干テラス?へと木造住宅の壁を這い上がって今年の猛夏をしのぎ生き延びたのだ・・。
物件9の平屋一戸建ての場合は、草木類がこの古家を取り囲んで喰らうと云う、少々殺伐たる光景を映している。その昔はノンビリと畑でもやっていたのだろうか、それが今や四方には新興住宅の壁が直ぐそこまで迫って来ている。
そして過ぎた時代をあぶり出すかのように、前にコンクリートのゴミ箱が置かれてある〜。
ー育った東京の下町の家では黒いコールタを塗った木のゴミ箱が置かれてあった〜
秋の台風で街が浸水して木箱は流されるから子供が捜す役目だった・・毎年のようにー
【場所】調、入間町あたり
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