八月のカレンダーをめくった九月1(月曜)正午の気温は30度に達して、
我が街の上空あちらこちらで積乱雲が巨大な姿を見せていた。
24時間営業のコンビニがある大きなマンションの上空に・・
駐車場経営と幾つかの家作を有する地主の、奥庭の竹薮の上空でも・・
通りを一本渡って越した先にある郵便局の上空をば・・
年がら年中と団子運転で走行するバスが向う駅あたりの上空にも・・
別名この入道雲は気まぐれで何時雷鳴を轟かし雨を降らすか知れない!!
そんな空を見上げながら自転車をこいで地元の調布市「Wクリニック」へと出かけた。
そこは自分が数年にわたり健康診断でお世話になっている訪問者の多い医院で、体調を整える三種の常備薬を頂いている。それが八月中旬で切れてしまい、不安な気持ちのまま半月も何も飲まないで過ごしていたのも限界で、今日貰いに来た訳だ。
クリニックの玄関待合室の壁に、幾つかの絵の額があるのは以前から知っていた。
今回その一つの額に近寄って見ると、小磯良平のデッサンだった。
婦人像を得意とする画家は国民的画家の名声を持ちながら、穏やかで優しい気質の絵を婦人雑誌(母が愛読していた)の表紙に永年描いていた事で見知っていた。
ー女医さんの問診を受けて、隣接する薬局で排尿をスムーズにする薬と、整腸剤の各種を120錠、80袋、40錠(合計¥4.040)と大量に渡されてリックに詰めて外に出ると、入道雲は少しばかり小さくなった様に見えたー
【場所】調布市若葉町・・・
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