踏み切り〜そこは巨大な物体(まぼろし)が走り抜ける花道なのか、
人々を乗せた鋼鉄の物体が幻視の輝きを発して・・・
一瞬にグゥオ〜ツと過ぎ去ってゆく!!
人はただ、レールと回転する鉄の輪が奏でる共鳴のサウンドを聴き・・
摩擦で熱を帯び飛散する粉微塵の金属の匂いを、脳天の奥に嗅ぐのだ。
その場に居あわせた皆は、魂を抜かれた生き人形のように立ち尽くしている〜
千歳烏山駅踏み切りの・・永遠の数秒間に。
踏み切り〜時空を超えて子供の頃に記憶した、或る種の郷愁の場・・
人間の肉体では抗えない、疾走する巨大物体からの現実の恐怖が味わえる所。
そして死の誘惑が、確かにその場に、潜む魔の場所。
ー自称・・踏み切りマニアではあっても、危険と隣り合わせの場では〜
いつも慎重な行動を心がけているつもりです・・・
そして踏み切りの向うに居る、もう一人の自分を捜しにゆく・・ー
【場所】京王線、千歳烏山駅踏み切り
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