駅前の広いロータリーの向い側には、少し翳りを見せはじめた高層ビルの一群が直立している。
新宿の午後五時の路上では、何処からかこの場所に集まって来た人達の・・それぞれ目的も異なる雑多な群衆がいるからこそ、副都心としてそれなりに完成した景色となっている!!
駅ビルを出た所に、笠をかぶった托鉢僧が西に向いモグ々と経を唱えている。
その横を邪魔顔に人の流れは通ってゆくが、彼方の高層ビルは、日暮れ真近の薄日を後光として浴びた仏陀の立像の如くに、揺るぎ無く聳え立っている。
新宿初心者なのか二三人で文庫のマップを手に持って、キョロキョロする観光客もいるが〜どうやら日本人ではないらしかった。
すると今日は買物する為に西口で落ち合ったのだろうか、スタイルの良い2組のギャル風ママも細い脚線美で乳母車を押しながら現れると、大きな声で話しをしながら路上を青梅街道の方へ向っていった。
ー駅とBicの入ったハルク館の間をつなぐ歩道テラスも、人の往来は途切れなく流れてる〜
植え込みの片隅には、皮膚浅黒い数人の男達がず〜っとこの場に居るようで・・・
お経の声も聴こえないから、托鉢の僧でもあるまいし・・ー
ここは’〜Shinjuku in Tokyo'
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