井の頭線に乗り終点の渋谷で下車をして改札口を出ると、思いもしなかった岡本太郎の巨大な壁画と遭遇した。
そこは井の頭線の改札とJR渋谷駅とを結ぶ連絡通路で、「MARK CITY」の2階にあたる壁面に「明日の神話」は大きく展示されていた。はるばる海を渡ってMEXICOから日本に帰って来た作品だ!!
この縦5.5m,幅30mの大作は1968年頃にメキシコで制作されてから、30年以上も行方不明になっていたとの話しなのだ。これだけ巨大な物になると美術館なり公共のスペースを捜すにしても受け入れる場所が限られるだろうが、広島市と大阪市とから引き受けたいと希望があったが、検討の結果この場所に決定したそうです。
それは1日30万人以上の人の往来があり多くの人達が目にできるからと〜2008,11,17公開
壁画の制作意図は、原爆が炸裂した瞬間を描いたとされている。
絵の中央には白骨化した人間(頭蓋骨、肋骨、恥骨・・)が細い脚で立つ姿があり、バックは恐怖と不安の暗雲が満つる画面に、真っ赤な血が流れ炎が飛び交う〜岡本絵画の独特な魂の叫びが表現されている。 誰もがこれに近い感想を抱くと思うが・・私には母が子を呼び、子が母を求める声が聴こえるようだ・・。
ーかなり以前の事、道玄坂の古書店で安く買った「岡本かの子全集」を読んだ事があった。「生々流転」「鮨」「老妓抄」の作中に、息子の太郎への熱愛の文章から母と子の愛のカタチに強く惹かれた・・ー
ここは’〜渋谷マークシティ2階の連絡通路
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