春の陽光が古くからの長屋の街を照らしている。
仲御徒町駅から東西南北のどちらに向って行っても〜
知りすぎた場所であり、これと言った用事も興味も無かったから、
もう数年間この界隈には足を踏み入れずにいたけれど・・
表通りから脇道へとアドリブ歩調でついつい曲がってしまった!!
現在では表通りばかりか長屋のこの辺りにもビルが建っているから、路地の暗がりから見あげる先にはビルの無表情な壁が写ってしまう。通り沿いとは違って路地には暮らしの日常が漂っている。入口には八つ手が新緑に輝いていた。トロリとした若緑は手を触れるとペットリ付着して、こっちの身まで八つ手色に染まりそうだ。
下町は狭い土地に多くの人達が暮らすから、緑が少ないと一般に言われる。
公園とか寺院には池があったり、樹木が植わっているが確かに少ない。
だからちょっとした空き地に縁日で買った鉢を置いたり、夫々の玄関前や通り沿いに幾つもの花鉢やコンテナーを、必然的に置いてある光景をよく目にする。
コンテナーと言っても鮮魚の字が印された発砲箱だったり、何か梱包で使った木箱だったりと・・下町らしいエコロジーをずっと以前から実践している。
■エコロジーとは言わず、昔から庶民のモッタイナイの気持ちが発揮されている・・■
ここは’〜御徒町公園近くの長屋のスキ間
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