09’草喰われの家-2

こんもりと繁茂する、つる草植物の間からガラス窓が見える〜
と云うかガラス窓以外は、つる草で覆われた家とも云える、
言い方や表現は別としても、初夏を迎えた陽気の勢いで・・
この家をスッポリと、つる草が占領したかのようなカタチだ！！

家の北側を見ると裏へと抜ける造りのガレージをも、つる草が覆っており中にトラックバンが停まっている。見ると家の中に納まり切れなかった物なのか、ダンボール箱の数々が横の壁にかなりの量で積まれてあったりする。

つる草は真上の２階にある物干し台にも勢いにのって駆け上ってゆき、壁面からさらに屋根の上へと進行中で、いずれは屋根の頂上をもカバーするパワーを予感させる。

一方の南側には玄関口がある筈なのだが、庭木のそれぞれが過剰なばかりの茂りを見せて、住居の一二階を木陰の中に埋没させている状態となっている。
それと手前の道に面したブロック塀の中には、鉄材とか脚立の幾つかが放り込んである。

ーそう言えば自宅の脚立も、店と母屋の間にスコップ等と一緒に放ってある〜
ガーデニング用の腐葉土や如雨露＆植木鉢がころがるそんな狭い所を・・
見知らぬ野良猫がソロリと抜けてゆく・・ー

ここは’〜世田谷区祖師谷-５あたり