湖水を渡る風を思い描いて不忍池の畔に来たが〜
蓮の葉が広範囲を占めて、かなり鬱陶しい景観だった。そして水面は葉の重なる隙間で細切れとなり光っていた!!
身を乗り出して蓮を引き寄せると、意外とカサカサ乾いた葉の感触が指先に伝わって来た。池の中心辺りに目線を向けると〜特徴のある弁天堂の屋根の甍が、幾千萬もの蓮で埋まる彼方にちょこんとあったから、何だかふぃ’に気分が休まるのを感じた・・。
池周辺の景色を眺めながらボチボチ移動してゆくと、うすぐもりの空を映して輝く水面が見つかったが、そこには「つり禁止ー東京都」の看板が水中から立っていた。
蓮の下から抜け出た喜びなのだろうか鯉の群れが現れると,水面に力強く背びれを見せながら遊泳を始めた。立派な魚体の黒鯉の一団がグルリグルグル水中円舞を繰り返すから〜水面は研磨されて円く膨らみを見せて、徐々にせり上がって来ている・・。
ー子供の頃の夏は・・不忍池や根津神社の池で毎日のように水遊びをしていた、魚釣りを覚えた場所、その頃の事などは全てセピア色の過去のページに納めてある・・ー
ここは’〜台東区上野、池之端です
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