雨と傘の舗道

スーパーの階段の踊り場から〜
雨雲に覆われた灰色の濁った空が見える
ガラス壁に雨粒がぶつかりツーッと斜めにすべる
向いのA' Flower Marketにハロウィンカボチャ・・
濡れたモザイク画の舗道を傘と傘人と人とが行き交う
まるで無重力歩行の様にホワリプワリと！！

昔の事を振りかえって見ると、雨の日が何故か好きだった頃があった〜。
少しの雨だったら傘を持たずに外出して、街から駅へ駅から街へと渡って行ったが〜
降り続く雨の日には、ブカリと大きなコートの襟を立てて細い骨の傘を手に、ビル街の並木道などを歩いてゆくのが好きだった・・。

銀座裏から日比谷の映画街〜／渋谷の東急文化会館（今は無い）と駅の周辺から宮益坂を上がって青山の界隈へ〜／新宿駅から傘がぶつかり合う雑踏の街中を、アルタ裏から紀伊国屋〜伊勢丹へと、又コマ周辺の歌舞伎町へと・・何処の街より新宿は強く雨が匂った。

◆降り止まぬ雨の中を、バス停のある桐朋学園前の信号までくると〜
バスが目の前を曲って行ってしまった、雨は一層強く舗道とガードレールを濡らす◆

ここは’〜京王線は仙川の路上・・