この家と 昨年の夏に 初めて 出会った時は つる草茂る 緑の館だった
今年の冬に 再び 訪れると 落葉して 枯れた 黒い館の姿があった
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壁の表面を つる草の 黒いラインが 血脈の様に 走っている
以前は つる草に 隠されていた 建物のフォルムと 窓の配置が
このシーズンだからこそ クリアになり 改めて 好きな家だと 感じた!!
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この家との遭遇は、昨年の夏頃に野川を渡って来て〜雑木雑草が生い茂る田舎道で方向を見失い・・迷い込んだ時だった。
その時に眼前に突如出現したコンクリートの建物は、つる草の緑で全体が覆われた、一瞬ドキッとする程の、美事な草喰われの家だった。
建物の右手からバックサイドにまわると、南に向いた駐車場があった。
一台の大型バンが停まる前にマウンテンバイクが見える〜こちらの窓辺には食器が並んでいるから・・日当りの良いキッチンルームなのだろう。
◆屋根まで届く棕櫚の木は、以前と変わりなく玄関前に立っていた〜先っぽの葉が冬の日射しに揺れて・・辺りに光の粒ををふりまいていた・・◆
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