ふと気が付くと駅のベンチに腰掛けていた〜
と言っても記憶喪失で、前後不覚になった訳でもなく・・
１２月も末の下北沢駅に下車して、普段は利用しないけども座った！！
実は小田急線の「快速急行」に乗って、うかうかしていると一気に新百合ケ丘駅へと連行される危険がある。
自分ばかりか他の乗客も同様の表情で、ベンチに座って次の電車を待っている状態がこの一枚に写っている・・。
「快速急行」は下北沢駅を過ぎると経堂を通過して、成城学園前駅も停車せずに多摩川を越えて突っ走ると、新百合ケ丘駅までノンストップで行くのだから・・。
小田急沿線に住んでから２０年乗車していて、急行・準急・各駅停車は何の問題も無いのだが〜戸惑うのは「区間準急」「快速急行」の表示が付いた電車が目の前に現れると、判らないで不安のままに乗ってしまうのが現状なのだ・・・苦笑い。
ー今日も小田急線に不慣れな人が、乗るべき電車をやり過ごしてから〜
ホームに居た駅員を呼び止めて質問する姿が見られた・・ー
【場所】下北沢駅ホームにて
踏み切りで目の前に瞬時に遮断機が降りて来るように〜
人で賑わう下北沢の街にも、早々と夜が降りて来た・・・
予想より暗く写って見える場面は、未だ夜が始まったばかりの時刻、
景気悪化と社会状況の厳しい２００８年末の冬を表しているのか！！
下北沢駅ホームの東端から見るこの踏み切りは、上り下り４列の線路があって、南から北へと北から南へと、多くの人達が渡る利用度の高い通り道として知られている。
踏み切り前で電車の通過を待つ人達のスタイルも様々で〜ポケットに両手を入れている奴！マフラーを巻き帽子を深くかぶる奴！下げたショルダーバッグを蹴り続ける奴！自転車のベルを鳴らす奴！イライラ足踏みする奴！！！！遮断機の黒＆黄色のバーが上がると同時に、皆が一斉に踏み出して前進する〜線路のレールは商店の明かりを反射して磨かれたばかりの様に輝いて光る。
駅北口のトタン屋根が低く連なるマーケット内から、白い何かが人の背後から追いかけて南へ渡って行く・・。
ー踏切りマニアの自分が少し離れた駅ホームからレンズ越しに見るのはズルイ気が〜
やはり目前を電車がガタリ、ゴットン，グワー、ゴォーと鉄輪の響きと車体からの風圧と匂いとを蒔き散らして、走り抜ける迫力が好きなんだから・・ー
【場所】小田急線，下北沢駅
ガード風景好きのマニアは、目の前にこのビックで雄大な眺めに遭遇すると〜
訳も無く或る種の感動を受信して、ガードに向い暫し立ち尽くしてしまう。
この鉄路の上を山手線、中央線、中央本線，埼京線が走行している・・
新宿大ガード下の幅広い舗道を歩くと、黒い天井から時々冬の空がのぞける！！
この新宿大ガード界隈からは、西の郊外へと向って青梅街道がのびて行き〜
ガード東からは、ここを起点に靖国通りがさらに都心部の神田方面に向って行く。
大ガード東側から仰ぎ見る彼方には、新宿駅を取り囲むように立ちはだかる西側の新旧のビル群が、まるで山脈かの様に不動の姿勢で目に映って来るのだ。
この大ガードの深い闇の中を出入りする車輌の流れは、手前の信号で一旦は停まる事はあっても、東西から次々と集まって来る車列は途切れる事が無い。
ーこの場面であと少し待てば、夕陽の中を走る山手線＆中央線の雄姿が見れるだろう〜今右からガード上を渡って来た電車は、一番手前のレール位置だから埼京線と云う事になる・・ー
【場所】新宿駅界隈〜
ここは小田急線の祖師谷大蔵の駅前で〜
駅が改築される以前は、改札口を出るとすぐ踏み切りがあった。
駅前に来て、ここにこんな店があってそこに細い路地が・・と云っても、
も早や通じる事はなく、五六年の月日が過ぎ去ってしまっている！！
現在は写真で見るように駅を北に出ると、余裕のある幅を見せる舗道があり、先へとのびる道路も出来ている。
以前はゴチャ々と狭い道で駅前まで商店が押し寄せていたから、祖師谷の駅前踏み切りは遮断機の開閉する度に皆が必死になって渡っていた。
また渡り切れないで、電車が近づいてくる危険ギリギリの事があったりもした・・。
とくに夕暮れ時には、近隣から商店街をめざして買物にやって来る人達で一杯になり、駅の周辺から踏み切りの北側＆南側にかけては人の波が渦を巻いていた。今は北からガード下を潜れば南側に簡単に行ける。こちら側を見ると無秩序に放置された自転車が置かれているが、その昔は自転車も置けない狭さの道だった。
ー小田急線が高架を走るようになってから、次々と踏み切りが無くなっている〜
踏み切りマニアとしては、淋しくもあるが・・安全第一の世の中だから・・ー
【場所】祖師谷大蔵駅前・・
踏み切り〜そこは巨大な物体（まぼろし）が走り抜ける花道なのか、
人々を乗せた鋼鉄の物体が幻視の輝きを発して・・・
一瞬にグゥオ〜ツと過ぎ去ってゆく！！
人はただ、レールと回転する鉄の輪が奏でる共鳴のサウンドを聴き・・
摩擦で熱を帯び飛散する粉微塵の金属の匂いを、脳天の奥に嗅ぐのだ。
その場に居あわせた皆は、魂を抜かれた生き人形のように立ち尽くしている〜
千歳烏山駅踏み切りの・・永遠の数秒間に。
踏み切り〜時空を超えて子供の頃に記憶した、或る種の郷愁の場・・
人間の肉体では抗えない、疾走する巨大物体からの現実の恐怖が味わえる所。
そして死の誘惑が、確かにその場に、潜む魔の場所。
ー自称・・踏み切りマニアではあっても、危険と隣り合わせの場では〜
いつも慎重な行動を心がけているつもりです・・・
そして踏み切りの向うに居る、もう一人の自分を捜しにゆく・・ー
【場所】京王線、千歳烏山駅踏み切り
晩秋と思っていても、もう冬なんだろうか〜
街をゆく・・オーバー＆マフラー、ダウンコートの姿はやはり冬の季節を物語っている。小田急線は成城学園駅の北口前あたりでは、夕方の慌ただしさが暮れて暗くなると共に、急に押し寄せてきた混み方を見せていた！！
駅前には今日の勤めを終えて、自分の住む街へと電車から降りて来た人達・・
それとは逆にここ成城の街から、自分の住む街へ帰る為に駅へとやって来た人達がいる。
駅前の商店街に買物に来ている人達も、あの店この店スーパーと不規則な動きで、駅前混雑の主要な渦巻きを描いているようだ。
そこにグワ〜ンギュ〜ンと駅前薬局の角を左折して、調布駅方向から走って来たバスの巨体が出現したから〜まるで祭りの山車の引き廻し場面かと見間違えそうなシーンが展開されている。
ー自分の気持ちの中では、いつまでも秋を感じていたいと思っている〜
暖かい日もあるし、花屋の店先では季節を忘れた花々があるのだから・・
庭の柿が食べ切れずに幾つも枝にある、ビタミンCが豊富でカゼ予防になるし甘く美味しいー
【場所】小田急線の成城駅前
駅に戻ってくると秋の夕暮れの時間だった、
駅前で赤く燃える街路樹はプラタナス・・・
気の早いMな葉は枝から早や舞いおりており〜
銀杏の葉の黄色と共に舗道に敷かれて、
この冬に流行のOLのブーツに踏まれ粉々だ！！
山手線ガードの上の上に東急池上線のホームが見える〜
この場所のこの風景が好きだ。
五反田駅の西口から入ると、改装工事が未だ々続行中で壁や柱や天井にカバーが張られている。
夕方のラッシュが始まった様で、キップ売り場の辺りは次々と人の波が押し寄せて来て、混雑の渦が巻いている。
SUICAカードの便利さが実感出来るのがこんな場合で〜実は前回外出の時にカードを忘れてしまい・・キップを買って乗車する事の不便さを大いに味わったのだった。
ー以前にはしごく当り前な、キップを買って電車に乗る行為が〜
切符売り場に並んでから、財布を出して、コインなり札を、券売機に投入する・・
それがカードを使い慣れたら、何と面倒臭いと思う様になってしまっているー
【場所】JR山手線五反田駅・・
私は自他共に認める踏み切り好きな人間（マニア）だから〜
この千歳烏山駅の踏み切りはお気に入りの場所であり・・・
Tokyo都内でも１０本の指に数えられる好きなポイントなのだ！！
客を乗せた京王線の電車はホームを出発すると踏み切りの両側で、今か今かと待っている人達の目の前にその雄姿をあらわす。長いようであっという間に轟音を響かせて電車は通過すると新宿方面へと直ぐに小さくなってゆく。
時間が停まったような一瞬があって・・黄＆黒の遮断機があがると皆が一斉に動き出す・・夕方の買物に来た主婦、男女の学生達、サイクリングルックの若者、自転車に幼児を乗せた若い主婦、小父さん小母さんも遅れまいと後について渡る。
日常に利用する小田急線でも、この１０年で消失したお気に入りに踏み切りの場所が幾つかあり、祖師ケ谷大蔵駅前と千歳船橋駅横の踏み切りが消えた〜残念だが・・。
身近かゆえに忘れていたが成城駅〜祖師谷駅の区間が高架になって１,２,３とあった小さな踏み切りが全廃した。ちょうど真ん中辺りにあった狭く車も通れない簡単な造りの小さな踏み切りを勝手に棒踏切りと呼んで、図書館の行き帰りに使っていた。
その線路際は家々が接近していて、電車が来るとケーンケーンと警告音が鳴りゴオーッと横の家の洗濯物を揺らし、タンポポも電信柱も揺れて揺らして走行していた。
ー小田急沿線で代々木八幡駅横の踏み切りは幅も大きく山手通りの屋根が架かって好きだ〜
下北沢駅は北口マーケットを抜け出た所にあり、景色として気に入っているが工事中で今後どうなるのか不安で心配な踏み切りなのだ。渡ると向うにはスーパー｢OOZEKI」が２・３年前に出来ているー
【場所】千歳烏山駅（京王線）の踏み切り
西口駅前は他の出口とは違って直に住宅地域と接触していて〜
数本の路地の入口がポッカリ見えている。
駅前の街灯の明かりの向うに家々は・・
日暮れて暗く、静かに、翳りを宿して、地に伏している。
西に暮れゆく空は、濃い青紫色に確実に沈んでゆき、
空の一部は、焚き火の終わりを見せる不思議なパワーの色彩で混沌している！！
一方同じ西口でも少し目線を変えると、路上やビルの壁に看板なりネオン広告がずらりと並んで賑わう通りがあって、突き抜けるとバス通りにつながっている。
赤提灯や酒の文字が目立つから飲み屋街と思うとそうでは無く・・各々の店が向いあう道には歯科医院、JAZZの店、らーめん屋のチェーン店もあるし、蕎麦屋、飲食店、中華飯店、などの暖簾もあるから地元密着の商店街となっているのだろう・・。
商店街の角にある旅行代理店では、店頭から路上にはみ出す状態でぐるりと国内外の旅行パンフレットが置かれてあり、早々とパンフにはX'masツアー＆年末ツァーの文字が印刷してある。
ーこの商店街のバックに控える住宅地域で生活する人達が家族が〜
毎日のように通って来るアットホームな休息の場所がきっとここには有るはず・・ー
【場所】京王線、千歳烏山駅西出口あたり
駅前は日が西に傾きはじめると〜
人が行き交うだけで特別に用事でも無いかぎりは、
情緒も ”屁ったくれも無い” アナーキーな場所であり・・・
今日も秋の一日が暮れてゆく〜！！
話しは飛んで〜柔道金メダルの石井選手（北京オリンピック100kg超級）が〜
優勝インタビューで ”屁の突っ張りにもならない” 発言から一躍マスコミの人気者になった。ところで国際柔道は年々と異種格闘技に近づいて、柔道とはかなりズレが生じている・・と思うのは私だけでは無いのでは。
改築されて今年で二年目を迎えた成城駅は、以前の駅の面影をもうどこにも残していない。
突然の事に・・先週の土曜日に俳優の峰岸徹が肺ガンで死亡した事が報じられた〜。
彼とは以前の駅でも、今の駅近くでも何度か行きあったが、いつも単独で、急ぐでも無く落着きの目線で、自分の住むこの街を歩いていた。
思い起こせば彼とは、その昔に都電の走っていた青山の紀ノ国屋の近くにあった地下へ降りる喫茶店で時々一緒になったのだった。少年の面影の残る二十歳前後の彼は、細いアゴで日本人離れをしたハーフ顔だった事を今でも記憶している・・合掌。
ーあの頃の夜の青山はポツン々の店の明かりしか無く、紀ノ国屋も小さなスーパーだった。
自分達はモデルを含めたデザイン・グループを立ちあげようと集まっていた・・あの頃ー
【場所】小田急線の成城学園前駅
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