「同潤会上野アパート」台、東上野−5

地下鉄銀座線の稲荷町駅から歩いて2・3分でこの場所に出る、清洲橋通りに面した棟は1階が店舗になっていて、その昔に角の床屋が同潤会とは知らずに1年位は通っていた、今も面影は有るが10年程前に閉店して使われて居ない。　写真で見る通りアパート全体が汚れている、建物自体の老朽化は致し方が無いとしても住まう人の質が問題だと思う・・塀の上に放ってあるアロエが元気にダンス狂いしている。
話しは別にして代官山に有った同潤会はガラス作家の友人が居て・・毎秋のアトリエ作品展の時は紅葉して、落ち葉の降りしきる中を訪れるのが毎回の楽しみだった。山手通りと駒沢通りの内側の丘に、公共の浴場・食堂棟が併設されてあり、2〜5世帯の独立した住宅が木立の中に好い感じで配置されていた・・歳月を経た住宅が個性的に使われていて、詩的空間がそこには存在していた。現在は新しい人気スポットに生まれ変わり、全てが消滅されていても・・その時に訪れた感覚が好印象で捺印され残っている。
ー上野アパートから北に入谷の交差点が近い、更に行くと三ノ輪に出る、そして明治通りを突っ切って〜千住大橋を渡ると日光街道が始まるー