■神田の連雀町「食の老舗ゴールデントライアングル」と呼ばれる地域にある甘味「竹むら」に4・5年ぶりで訪ねる事が出来た。
神田郵便局〜交通博物館〜淡路町交叉点の3点で結ばれる此の土地にあって、皆が創業は明治時代とされる老舗の食べもの屋さん・・思いつくママ〜まつや、やぶ、ぼたん、いせ源、松栄亭、竹むら、志乃田寿司、近江屋洋菓子店〜等など今日に至る迄の時代の推移を、代々受け継いで体現されて来ている店々。
■「竹むら」名物の揚げ饅頭のゴマ油の香りが漂う店内は以前と変わらない落着き、今日は汗ばむ陽気なのでクリームみつ豆を選んだ・・黒蜜が小鉢で添えられてくる。
昭和初期の設えで、自分が小津安二郎の映画の登場人物にでもなった気分を味わい乍らー客がガラス戸を開けしめする音、客が席に座り寛ぐ体温、女店員の応対するカスレ声、カベに貼られたお品書きの筆文字、二階へあがる木の階段、テーブルに跳ねる窓からのにぶい光り、天井から降る電球のあかり、隣の席で老婆と娘が病院での話しをしつつ’ぜんざいを口に運ぶー全てが味のうち・・客も増えて来たので小半時で腰をあげる。
ー出て近江屋洋菓子店でパンを幾つか選び・・志乃田寿司本店でレンコンの歯触りが美味い・・いなり寿司を土産に「Gトライアングル」の枠外へフェイドアウトー
コメント