創業が明治45年の老舗店ー味も値段も庶民的な町中の洋食屋さん。
日比谷線(東京メトロ)の人形町駅から出て、ゆっくり歩いて3分で店に着く、途中にはCafe'の「快生軒」や鳥料理の「玉ひで」など老舗の店々が同じ道筋に並んで営業を続けている。
店内に入ると先客の年齢層の高い男女四人組が料理とビールを追加しながら、声高におしゃべりを続けて・・自分たちの世界に夢中だ・・。
若主人が調理場で注文を受けて〜時々カウンターの客と相づちを交わしながら〜黙々と作業をしている、出来上がるとお母さんがテーブル席へ「お待ちどう様!」と運んでくれる。 突然横のカーテンから祭り半纏姿のご主人が現れる〜顔なじみの客と声をかけ合い「これから祭りの集りなんで〜」と出て行く・・。若主人の小学校の男の子が横のテーブルで教科書を開いてお婆ちゃんと勉強を始めた・・。
■文豪の谷崎潤一郎の生家が小春軒のすぐ近くだった、今はその場所に生誕の地の碑が置かれている。細雪、春琴抄などの名作を数多く残した作家で、「陰影礼賛」など古来からの日本人の美意識についての記述も確かな描写で残している。
ー私はフライの盛り合わせ(ひれかつ・小エビ・白身魚・イカ・ポテト)妻はハンバーグを注文して、しじみ汁も付けてもらった。 雑然として居て以前の店と変わらない、この雰囲気が良いのか悪いのか・・私は好きー
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