ここ日本橋人形町は「東京下町の元祖」ーすなわち江戸城が出来た其の昔、真っ先に誕生した城下町・・いわゆる下町の始祖なのです。
その当時は人形芝居が盛んで・・小屋も数件有り人形師達も住んでいた事から、この地名が付いたと云われています。
私にとって人形町は未だ新しい町で・・東京の下町育ちを自認する我が脳内地図にはスッポリ抜けて空白の場所だったのです、もちろん水天宮も人形町も名前だけは当然の事に知ってはいたが、全く縁がなかった。
それが10年程前のTV番組で嵐山光三郎(作家)が、この町の老舗の味をルポして歩くのを見て・・堪らなくなって訪れたのが最初の事でした。
「デジャブの街」がここに存在していた・・何の戸惑いも抱かずここに帰って来たと感じた。大きなビルが建って車の往来も激しい表通りから脇道へと入ると、古い家並、店々、路地があり、立ち話をする住人の背中を見て角を曲がると、迷わずに目指すひっそりと佇む一軒家に吸い込まれる・・・。
ー賑わう「甘酒横丁」に入ると老舗が軒を並べている、明治座か水天宮の行き帰りに訪れる人が多いと聞く、柳家の鯛焼きに客が並んでいる〜店頭での鉄型を回転させるパーフォーマンス、経木での包装も良いが、焼きの具合か・・パリパリ感と香ばしさに欠けると思ったー
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