[Rappo' Land blog]

並木の道ー成城

　
九州、四国〜近畿、北陸と広域に渡って洪水・崖崩れ・土砂災害が続出した今年の梅雨も西から順次にあけて来て、関東甲信越でも梅雨明け宣言がされた！

ここ成城大学前の銀杏並木を吹く風も今日は爽やかに枝葉を揺らしてゆく〜
天気の日、雨の日、季節の移り変わり、朝・夕・夜に見せる並木道の表情、景色が通る人の心に潤いを与え・・和ませてくれる。

黒い枝の針が作る冬の道、新緑に萌える春の道、夏に濃い影を描く緑陰の道、秋に美事な燃えの紅葉の道、そして散る落ち葉〜その季節その場所に立って身を浸すだけで・・よい気持ちになる並木の道はエライ！！

ー行く川の流れは絶えずして・・しかも元の水にあらずー　　七月は今日で終る

中村屋のカレー新宿

新宿で夕飯を・・そしてカレーとすると1・2・3の数店が浮かんで来て迷うが・・歴史も有り味の安定度を考えると「ナカムラヤ」を選ぶ事が多い。
数年前にメインとなる2階のフロアーがテーブル席の配置と全体の色調がシックで落ち着いた雰囲気にリフォームされた。
私は鍋仕立てのスープカレーを、妻はインドカレーを注文した。
付け合わせのピクルス類が4種入った、ガラス鉢がセットされて置かれる。
「ナカムラヤ」の元々が本郷の東大前で、パン屋を営んでいた事は有名で・・食後は1階に下りて数種のパンを選んで購入する。

ーこの店で秋に限定で売り出す・・正味1個丸ごと大粒の栗が入った大福が大好きで・・毎年の楽しみにしている〜オススメですー

おかちまち〜広小路

　
「teto'te」のお客M様からSilverのウォレットチェーンのリフォームを依頼されて・・他の部品捜しもあってJR御徒町へと来た。
駅の東側の地域を占めるJewelryタウンの幾つかの店を訪ね歩き手に入れる。
毎度の事・・この地域に踏み入ると、時計の針の回転速度が上昇する。
春日通りを広小路へと抜けて通る山手線のガード下は・・圧縮された暑さを感じる・・向かいのアメ横からも熱風が漂って来るので・・急ぎ足で通過する事に決めている。
ベタベタの外気から逃れて松坂屋に入り、デパ地下2の「みはし」で休憩する。
デパ地下1の食品街が賑わう時間帯に遭遇するが、適当に買い物を済ませて地下鉄銀座線への石段を下りて乗車する。

ー日本橋・銀座・虎ノ門と過ぎて赤坂見附から丸ノ内線に乗り換えて新宿に向かう〜車内の少しばかりゆるい空気を一枚撮った〜夏休みに入り子供達の無遠慮で自由な行動が目につくー

雨の車窓ー御茶の水

　

新宿から神田へと向かう中央線が市ヶ谷駅に入った・・ホーム下の釣り堀も雨の中で釣り人は居なく椅子として置かれた赤・黄のビールケースが浮き上がって目の隅に残った。やがてウエットに煙る景色の中に観覧車の大輪と高所でひん曲がって走るジエットコースターを従えたノッポのドームホテルが出現して・・後楽園遊園地を通過する。そして水道橋からは神田川が左右の岸にぶつかり乍ら黒く濁った波を立て車体に伴走したかたちで共に御茶の水駅に到着した。
聖橋のアーチ下を出ると・・都内で巡る車窓風景の三本指に数えられるベストショットが眼下に展開する〜本郷の台地を潜って来て・・外濠通りである相生坂の横っ腹から丸ノ内線がレールを渡って、黒い濁り水の神田川を飛び越えて次の駅ー淡路町へ消えて行く・・その全ての景色の上に聖橋が見守る様に架かって立つ！
（橋の南に聖ニコライ堂が・・北に湯島聖堂があり・・聖橋の名前が・・）

ーさらに進んで昌平橋を下に見て右へとカーブを切った車体は・・今年の5月で閉館した交通博物館を滑らかに慰撫するように沿って走ると〜神田駅のホームに滑り入ったー

「オープンセット？」

梅雨は未だあけない・・朝からの曇り空が昼を過ぎた時点で耐え切れずにとうとうサタサタと降り始めた〜
ここ地下鉄銀座線の稲荷町駅から遠くない路上に。
靴先が濡れて足の運びが重く感じた時に・・昭和の映画で使われていた街中のオープンセット其のままの喫茶店を見つけて・・思わずパチリ！

　　

　

自分の若き日に映画界を希望して訪問した調布の日活撮影所にもあったし〜1960年代の一時期に在籍した大泉の東映撮影所にも当然・・オープンセットはあった。
昼休みの時間に通りを挟んだこのセット街が、僕達のキャツチボールに最適の場所で毎日の様に汗を流していた。
カメラアングルの街を構成するネオン看板を掲げたキャバレー、レストラン、洋品店、喫茶店などがベニヤ板と背面の支え棒で、超リアルな架空世界が創造されてあった。　　時にボールを逸らして取りに走った場所に、子供向けのライダー物映画で使った宇宙カー（派手なフレームを被せた普通の国産車）が放置されてあった〜そして何故か必ず何処かにハーフ顔の全裸のマネキンが微笑んで立っていた・・。
三人が写った真ん中の森下圭介を最近のTVアニメ「アンパンマン」（トムス）のエンドロールに作画監督の表示名で確認した・・福井から高校を出て来たばかりのアホだった？・・私が福井では禁句のダンベと呼び・・それが社内でダンちゃんと呼ばれていた〜その後は知らないが！

「駅ビル建設ing」Seijo'

数年は続いていた駅自体の工事が終了して、昨年の秋に駅ビル建設のために北口側に在ったスーパー「OX」が撤去された。　今年の3／24のblogで基礎部分の工事現場を・・隣接するビルの階段上からの写真で投稿した〜
　　　
〜そして4ヶ月が経過して全体像がいよいよ姿を現した・・10階建てぐらいになるのか？？？地下と1〜3階がシヨッピング街になって・・その上部はOffice＆住居棟使用と噂に聞いている。
先輩格の経堂駅ビルがそのモデルとして10数年前から建っている。
現在は駅の南＆北口が通り抜けられ・・南口は渋谷からのバスが発着、北口は調布、仙川、祖師谷へと発着している。　春に新開設された西口がロータリーも出来てあり・・今後は主要口になるそうで・・晴れた日は正面に富士山が望めるのです。
北口の「スーパーISHII」角の焼き栗スタンド位置から撮影した！

ーとにかく新店の増加と人の流れの変化を懸念する・・既存店関連の動揺は計り知れない程に深く大きいはずで・・その全てが只今・・ingー

「裝苑に想〜」

忘れる事は無いが・・滅多に思い出す事も無い自分の20代の頃を〜
本棚の下の奥に積まれて変色した雑誌の束を紐解いて取り出すと〜
現れたのが当時のファツション誌「裝苑」の数册・・
　　　
先月の[GEODESIC]栗田氏のblogのエントリーに触発されて〜。
当時の自分が「裝苑」の本誌と別冊とに何度か彫金作品を発表していた。
JR四谷駅の近くにあった小池一子さんのオフィース「コマートハウス」で特集記事等の制作編集をしていた、友人の千葉ちゃんがスタッフで私が呼ばれ何度か仕事をした。
当時はスタイリストと呼ぶ職種は無く担当のスタッフが、必要な品物・素材を東京中走り回って集めて・・撮影スタジオに持ち込んだ。　文化服装学院の円形建物内のスタジオの床・廊下に夥しい数の靴が積まれて置かれてあったのを記憶している。
☆「裝苑賞」を取りデビューして時代を作った有名デザイナーがコシノジュンコを始め何人も出現した。
☆週間平凡がパンチ・アンアンを出版して堀切ミロ・川村都ちゃん等が本格的にスタイリストとして誌面に名を登場させ・・デビューした。
☆ビートルズが初来日する前後の事・・恵比寿の「バンタン」菊池織部の蔵のスタジオで仕事をして〜夜中過ぎ集って来たモデルやスタッフ達とサイケに塗った地下室のハレーションの渦中で踊ったりした。
この時の主要スタッフの立花君が「ラッポさん・・弟がどうしてもロンドンに行きたいと言うんだよ〜」その弟がしばらくして「ドゥーファミリー」を作った事を知る。

「釣り鐘池を捜しに」上祖師谷3

　

蒸し暑い日が続いてblogに一週間も穴があいてしまった・・
そんな時に水からの連想で・・ふいっと釣り鐘池が脳裏に浮かんだ〜
そして10年振りに行ってみる事にして家を出発する〜
成城9丁目のドン詰まりを抜けて過ぎると仙川に架かる鞍橋に出る〜
公園には来るので橋上に立つ事はあるが渡って先にはここ数年行ってないのだ〜
渡ってすぐに祖師谷の丘にぶつかり左か右の道を選ぶ事になる〜
右からの道筋は知っているので今回は左へハンドルを切った〜
曲がって坂を登ると新興の住宅群が10軒単位で幾箇所にも出来ていて〜
その間に旧い住居が点在する・・何度も行き止まりに遭遇し迷ってしまった〜
時間ばかりが過ぎて・・木々の繁る近くにその池はある筈と捜したが〜
残念乍ら今回の「釣り鐘池」さがしを諦めて帰って来た！

ー先月のエントリー「崖の家」で調布の入間町を数回投稿したが・・
祖師谷の丘の斜面にも独自な住まい方の家屋を見つけシャツターを切ったー

「名残のぶどう」世、成城住宅

　
この秋に取り壊しされるこの住宅で、葡萄が例年になく・・沢山の房を付けた！
種を蒔き、花〜実の成長を待って収穫して・・それを味わう喜悦び！
太古から続く不変の「人と住まい」にもこのスローな図式は当て嵌まる。

成城と云う場所は学園地区・高級住宅地区と呼ばれて、一般的に認識されている、
確かに有名人やベテラン俳優さんから〜最近のTVタレントさん達が立派な邸宅に住まっている。
成城8丁目に建つ築50年の都営住宅が取り壊しされる運命と知ったのは・・今年の春の頃【テトテ】成城 のお客さんで、20年以上この住宅に暮らすS様・M様が来て・・移転先の話しをされて其の事実を知らされた。
エレベーターの無い最上4階に住むM様は物を持っての上り下りの大変さを語った。　10階に建替えられる迄の3年間は他所の都営住宅に分散して住まい・・この地に愛着が有り戻って来る人、この機に別途に生活を始める人、夫々が年令的な事も抱えて試練の途を辿る事になる〜。

ー都心へ出た帰りに・・図書館への行き帰りに・・この住宅内を抜ける利便性には大変お世話になった・・これから先の変貌ぶりをしっかと見定めてゆきます・・ー

「さくらんぼ」From郡山

　　　　

「テトテ」と取引関係の郡山「Only Do!」店から宅配便が届いた〜
開封すると直径３センチはある艶々と見事な粒ぞろいのサクランボが三段びっしり詰まっていた。
其の一粒を口に運ぶ・・プチッとした歯応えと共に爽やかな酸味と甘さが〜実に美味しいと素直に感じた。

今月になって地元のラジオFMが来たり〜
SALEの札につられて何の興味も無く入って来る人が居たり〜
偶然に来合わせた客同士が永年の知り合いだったり〜
晴れた午後に突然の雷鳴が響いて強い雨が屋根を叩き飛沫で風景が霞んだり〜
数個でセットになった商品を小分けして一点一点の包装を頼む客に時間を潰されたり〜
この先の蕎麦屋の暖簾が最近出てないから閉店したのかい・・と半白髪の老人が来たり〜

そんな少々鬱な日々の幕をFrom郡山の「サクランボ」が払拭してくれたーありがとう！
あまりの美味しさに上一段がすぐ消えた’佐藤錦と云うブランド品種と栞で知った！