『レースを編む虫』
前々回でエントリーした仙川沿いの道で見つけた桜の木〜その一葉一葉が葉脈を残して全てが奇麗にレース模様にされていた・・何虫の仕業!
■以前住んでいたFussaのハウスの玄関横に鬼グルミの大木があった、この木にアメリカシロシトリが大量発生して、毎年駆除をしていた。
最初は役所に薬剤散布を頼んだが・・危険を感じてボロ布と油で焼却する作業を自分で行った経験があります。まさに降る雨の如く虫を浴びたが〜葉は捩れて枯れた様になっても・・こんなに奇麗なレースを編んでは呉れなかった。
『虫の詩人の館』ファーブル昆虫館
■奥本大三郎ー昆虫学者・作家・・
2006年の春、文京区千駄木の丘に孵化する如くに開館した。氏が暖めていたプランを実現させた地下にはファーブル(昆虫記の作者)の直筆ノートや関連する標本を展示する部屋があると聴いている〜。「東京人」2005年に記事を掲載された時は秋に開館の予定 と出ていたがやはり春に生まれた訳ですね。
氏は記事の中で東大在学中の際は、フランス文学の井上究一郎教授の事に言及しておられた・・かなり厳しい先生であった事が文中からは察せられた・・。
■井上究一郎ー東京大学教授・フランス文学者
プルースト全集「失なわれた時を求めて」井上究一郎:訳 筑摩書房
世界観を一変させる究極の文学〜との紹介文が書かれてある。
井上先生は晩年は成城に住まわれて[teto'te]に何度か足を運ばれた・・。
私と話しをし乍ら優しい物腰で買物を楽しんで頂いた〜大きく重量のあるガラス花瓶をお宅に届けた時に・・玄関にロートレックのB全紙大の酒場のポスターが張られてあった〜「ご主人が来てくれたのに・・何か飲み物でもの用意が無くて失礼しました」と恐縮されていた。
亡くなられて数年してお嬢さんが見えられた・・。
ーいつも行く砧図書館にも井上先生の著書が何冊か置いてあり・・
戦争を起こした野蛮な日本と思われていた戦後にヨーロッパに行かれて〜
日本の文化・文学の紹介をされて廻った紀行文・・など読ませて頂いたー
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