新宿の大ガード(JRの各線が上を走る)を潜って靖国通りに出る、歌舞伎町へは渡らずにアルタ裏にと曲がった〜この辺りはモア街と呼ばれているそうで知らなかった。そして直ぐに目に飛び込んで来たのがこの壁面3・4階までのモンスターでカラオケ店なのだった・・表通りのアルタではお昼の時間「笑っていいとも」がタモリ司会で毎日続くTV界のモンスター番組と云われている。
このカラオケ店の横路地にロールキャベツの店が昔からある・・よくぞ続いていると思う〜最近は食べに寄ってないが思い出の場所だった。恐らく新宿で一番通ったJAZZの店「DIG」が手前からの階段を上がったテッペン辺りににあったので〜。
崩れた狭い階段を左旋回で上がった2階にバーがあり、その辺りで上から唸るような音が頭上から降って来て誘導され・・左へ上にぐるぐると登り「DIG」のドアを開ける。
煙草の紫煙でかすむ店内、分厚い益子焼のカップで黒いコーヒーを飲む、JBLのスピーカーが鳴らす大音量に頭を叩かれ身体を抱かれて朝まで浸っている・・。
正にモンスター級な作家の、故中上健次&ビートタケシも対談で「DIG」を語っていた、デビュー作と云える「19才の地図」にこの時代の空気が密閉されて今も生きている・・。
ーJAZZの巨人達・・まさにモンスターの音楽聖人達に魅せられて〜
モンクのピアノから漏れるつぶやき、アートブレーキーのスティツクの作動音、
アルバートアイラーの不連続に唸るサックス、マイルスのペットの透明感・・
ポニー・ヨット・キーヨ・汀・DUGなどの店々を巡礼した時代だったー
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