【墨田区東駒形−1】
隅田川の東に川と平行して走る清澄通りでは・・・
車の列が巡礼者のように黙々と続いて流れてゆく〜
左腕の時計の針はすでに午後の4時を過ぎて短針と長針がほぼ重なっている。
ほとんど初めて来たと云ってよいこの街の無愛想な様子に戸惑いを覚えながら・・
ー遠くへ来たと思ったー
街歩きで草臥れたら日影の茶屋かCafe' orデパ地下のジューススタンドなどに寄って・・
小休止をする、これが不案内の街中、場所、街角ではとても必要な事で・・
楽しみでもあるのです一息入れてそこから次へと再スタートが出来るから。
車が疾走する音や排ガスの匂いが流れるこの街は、早や夕暮れの時間を迎えても・・
無音に近い家並が続いている〜突然に背後から「お兄ちゃん〜マッテヨ!」〜
と2台の子供自転車が私の横を素早く追い抜いてゆくと・・
2人の兄弟の声が路上に透明な影として残された。
少し疲れた気弱な心が休息を求めている・・その時グッドタイミングな事に、Cafe'らしき店が行く手に見えて来たのがこの店だった、悲しい事にシャッターが閉じていて定休日らしい、でもCafe'の文字は見当たらず軒に「Art !」の文字が書かれたアイアンのパレットが下がり、鉄の吊り手もハンドメイドの様で煙突も付いたここは工房かも知れないと気付かされた!!
ー向こう側にひと際目立つ高層の塔・・総ガラスのビルが建っている〜
スチールが光るブルーを基調にした未だ新しい凸版印刷だと後で知った・・
店前のゴムの木が大きく伸びて紫陽花の濃い紫と路上の緑化に一役買っているー
コメント