橋上の轟音を逃れて・・隅田川東岸のテラスに降りて水辺に立つと〜
対岸の浜町河岸を往く・・人も車も何かゆったりとした動きで見えている。
この両国橋あたり迄も首都高速6号向島線の回廊が頭上を走って来ているが〜
下流方向に目を向けると、千葉〜錦糸町を通って来た高速7号小松川線がその先で合流して二重の帯になり、大きくカーヴを描いて隅田川上に全身を乗り出して渡ると、浜町公園からその先の日本橋方面に更にまた伸びて行って、都心の複雑に交差するラインに組み込まれてゆく・・・。
東京湾での一日の仕事を終えたのか、お互いをロープで連結した2艘の作業船が下流から流れに逆らって波を蹴り上流を目指して懸命にやって来る・・。
その飛沫なのか少しの塩分を含んだ川風がこちらに吹き流れて・・届けられる。
橋下の水辺ではどこよりも夕刻の訪れが早いようで、対岸からの影が黒く伸びて渡って来る・・陽射しの勢いは少しダウンしても、揺れて上下する波が照り返す角度はシャープに飛んで来て、細めた目蓋の奥までも波光が侵入して来る。
子供の頃に悪ガキ同志ではるばる月島へ釣りに行っていた・・その時に作業船に乗せてもらった事があった、その時の男達の汗と海臭さが時を越えて甦るようだ〜
ーその時のアクセス・・都電で根津・千駄木から37番に乗り日比谷に出る〜
乗りかえて、銀座四丁目を通り勝鬨橋を渡り終点の月島で下車する。
釣具店でエサのゴカイを買って海岸まで歩いて行った・・・遠い日ー
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