並木の時間とは云っても、特別そこだけに限定した時間がある訳ではなく、何処とも同じく一分一秒が刻まれている〜誰もがその人なりの時を過ごす事が出来る場所の意味のレトリック。
でもその場に訪れた人だけが体得できる、秘密の空気がそこには流れているんです!!
ここ毎日のごとく猛暑日がつづく今年の夏でも、銀杏並木にふと立ち寄り、通過をするだけで、清浄な涼しさを実感するのは確かな事なんです。
一抱え以上もあるイチョウの黒い列柱を、遠くまでスライドして見渡していると、視線が洗われてリニューアルされた気持ちがしてくる・・。
見上げれば、幾重にも緑の層を成すイチョウ葉の天幕が、夏の陽光を遮断し濾過をして〜地上に絞りたての空気の粒つぶを吐き出し吐き出して、燦々と降らしつづけている。
ー前をゆく小犬を連れた男性が、並木の交差点から道を渡ろうとしている〜
でも小犬は足を踏ん張って抵抗の様子で、ロープがぴんと伸びる・・
もう少し並木の時間の中に居たいのだろうね・・きっとー
【場所】世田谷区成城大学前いちょう並木〜
コメント