寺町に降る雨は無音で、私の小さな折り畳み傘だけを濡らす〜
池の皮膜を天から落ちて来た雨粒が突くと、まるい輪が次々と生まれる・・・
錦鯉が背びれを見せて泳いでは、その輪を順々に崩してゆく〜。
又ひとつ雨粒が輪を作ると、鯉が泳いでは崩してゆく〜
ー不生不滅ー不垢不浄ー不増不減ー
天空から降り来る雨は、妙音寺の池で鯉と遊戯をしているのか・・・
ー無限界 乃至 無意識界ー
濡れた墓地に行くと、雨の中で線香が煙ぶって、眼にしみて痛い!!
ぶつぶつ・・お経を唱えながらススキと菊と小百合の花を飾った。
ーこの妙音寺さんの横門を出ると、小学校の低い塀がつづいて〜
カッパ橋道具問屋街へと続くアプローチの道となる・・ー
【場所】台東区松が谷の寺通り〜
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