浅草の人出でにぎわう街中を歩いて、花やしき遊園地の裏に廻ってみると、駐車場スペースが数ブロック集る淋しげな街の裏側を見せて、ひっそりとしていた。
その1ブロックの金網の奥に、自分好みの草喰われの家を見付けて対面をした。
家はモルタルにトタン張りの外装で、サッシュの窓が嵌っていて、ガラスは秋の空を映していた。
全体から受ける印象は荒廃を感じる事は決して無く、むしろ趣向として男が顔にヒゲをたくわえる様な雰囲気に似ている。
そう云えば草(ヒゲ)の間からT字型煙突(パイプ)が空に向け突き出ている。
住人が意識して、草喰われのスタイルを享受しているのは間違いないと見た。
この2階の西に向いた窓からは、花やしき遊園の空中で回転するゴンドラが見えるし、走るジェツトコースターの姿だって見え、またレールの響きも直近かに聴こえるのだろう。
その昔・・練馬にある遊園地の近くに4年間も住んでいた事があった〜
日曜や祝日のにぎわいと、休園日との空白のギャップ差が大きく・・
周囲の住人にも、多少なり影響を与える独特の住み心地を忘れていない!!
ーここから少しこのまま裏道を行くと言問通りに出る事になる・・・
橋の方向へ進むと2年前に母が入院していた浅草寺病院の敷地がある〜
寒風が吹く10月末の病院の庭で、ギンナンが多量に落ちて黄色く匂ったー
【場所】浅草花やしき裏、駐車場あたり〜
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