自転車で川を越えると、祖師谷3丁目公園で日が暮れた〜
駐輪場が図書館横の陰にあるので、サドルから降りて押してゆくと、暗くなったスペースは満車で、入れるすき間も無いところを強引に押し込んで鍵をかけた。
館内に入り返本を終えて、壁の時計を見ると5時台の中心に長針があった・・。
館内最奥の雑誌・新聞などが置かれた・・閲覧席では「読書の秋」のフレーズそのままに、そこそこ混んだ状態で大きなテーブル席が埋まっていた。
私とすれば席に座る時間は無いので、いつもの様に手早く本棚を廻って〜
MacFan/monoマガジン/新潮・・などの5冊を選び出してリックに入れる。
文芸誌「新潮」には作家、宮本輝のインタビュー記事が載っていた。
作家は今年、還暦を迎えられたそうで、大河小説の「流転の海」の連載が25年目と長期に至り、未だ完結の予定は本人自身でも読めないらしい・・。
と言う事は宮本輝が芥川賞受賞後からの・・作家生活の30年間のうちの25年間を〜
この作品と取り組んで来た事になる。
1982年の35才の時に文芸誌「海燕」に第一作が掲載されたのが始まりで・・
こちらも読者として同じ年月を、この作品と共に過ごして来た事になる。
◆この作品のシリーズは今までに5作を終えている〜
「流転の海」「地の星」「血脈の火」「天の夜曲」「花の回廊」・・
この様な大河小説では、文体と云うか文章の息づかいの変化に注意をしているそうだ。
作家自身の思いでは、あと三巻はまだ必要と胸の内を語っている〜。
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