日が暮れて夜の領域に切り替わったばかりでも・・
駅前の人でにぎわう明るい場所から、街角を渡ってほんの少し離れたこの並木道へ来ると、もうこんなに暗くなっている。
学園の正門前から西へ向い一直線にイチョウの大木が植えられた並木道では、猛暑つづきだった夏を過ぎて〜晩秋の黄葉の時季を迎えた。
今年も楽しみに待っていたのは、私だけでは勿論なく、イチョウ並木を通る人達の大人も子供も、歩道に散り積もった黄色い落葉をカサ々パシ々踏んでゆく。
一定の距離を置いて樹間に立つ街路灯の照らす明りが、幾千幾万幾億の黄色い葉が織り紡いだトンネルの内側を浮かびあがらせている。
そして真下に立っている自分は、華やかなこの洞窟の住人にでもなった様な心地がしてくるのだ???
ーイチョウは美味しい実のギンナンが副産物として収穫される・・
今年は20コ程しか見つけていないが、近くから独特な臭気が漂って来る。
夜が始まったばかりで木々の間からは、まだ明るく青い空が見える時刻だ・・
これから未だ々黄葉の並木は深い夜へ向ってゆく・・ー
【場所】成城学園前のストリート
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