外国の大都市のビルばかりを撮影したモノクロ調の写真集を見て〜そのページに写された都市の解剖図のような剥き出しの場面にとても魅力を覚えた事があった!!
東京の街中を歩いていてビルの横や裏側にまわると、ガス・水道・熱処理の排気口などの配管及び空調の室外機各種が、そこの壁面スペースに見合った組み合わせ方で、これでもかの複雑さでレイアウトされている場面に出会う事がしばしばある。
その少々の危険含みも感じられるその場の迫力の構図を見ていると〜何か不思議と冷静な気持ちになるので、思わず立ち止まって見つめてしまう自分が居る。
今はもう消失しているが、渋谷でプラネタリウムが見られた東急文化会館の周辺ビル群が、お互い背を並べて構成していた裏壁面の顔付きが気に入っていた。
特に雨の日は2階にあったレストランの窓辺の席から、ウエットな雨色に染まったビル群風景の壁面に浮かびあがるモノクロームな配管組織図を眺めるのが好物だった。
ー最近のスタイリッシュなビルでは、もはや剥き出しの配管図は見られなくなっている。
勿論その建物の性格や大小の差はあったとしても、作動させる神経組織は高性能でスリム化の進歩が日々行われているのでしょうー
【場所】JR御徒町駅の周辺・・
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