« 2008年4 月 | メイン | 2008年6 月 »
土地とは言っても郊外でも原野の草原でもなく、ここは私鉄駅前〜
午後１０時の春夜の駅前には今日１日、朝・昼・夕の喧騒を終えて・・・
しっとりした空気の気配が漂い、或る種の落着きの表情を見せている！！
全面ガラス張りの、駅ビル角の１階にCafe'＆レストランが未だ営業しており〜
この時間手に入れた自分の休息の地として、しばし憩う女性の姿がそこにある。
内外を隔てる分厚いガラスの無機質な彼方には、駅から出て来る客を待つ〜
タクシーの列が車内灯の目をオレンジに光らせて、息を休ませている。
少し前まで明々と照らしていた、駅ナカShopも大半はすでに照明を落としていて〜
この時間はブラインドを閉じてCLOSEDの休息札をドア前に出している。
ー自分自身のカラダを思えば、全身を巡る神経も休息を求めるこの夜の時間帯は〜
副交感神経にチャンネルが切替わっているから、素直にカムバック自分の休息の地にー
【場所】小田急線成城駅北口にて
自分でも意外な事に、近所の事を見過ごしていることがママある〜
まるで「灯台もと暗し」の例えがそのまま当てはまるように！！
歯医者での治療も二日目を終えて、脇の道からバス通りに出る。その表通りには洋服チェーンのA店や、スーパー西友などと数棟のマンションが建ち並んでいる。
バス、タクシー、乗用車、建築関係の大型車輌からガードレールに守られて、個人商店の酒屋、花屋、クリーニング店と一般住宅の２階屋などが連なる間に、庭木に囲まれたこの店があった。
古民家の風貌をした建物の正面入口のガラス戸には「HAIR SALON」と描かれてあるから、床屋なんだと思ったら入口上のテントには「民芸館信濃」とあるから？？あれれ’’。
この店に未訪問なので何とも云えないが、民芸酒場があるから民芸床屋もありでしょう。
乱雑に植物の繁る庭が店右に有り、奥に進むと二階屋の住まいが慎ましく見えている。
ー夜ウォーキングで立ち寄る事がしばしばの、２４時間スーパーが斜め前方にある・・
その時刻この民芸床屋の辺りは外灯も無く、暗くひっそりと闇の中にある・・ー
【場所】調布市入間町１丁目のバス通り
自分は弱い人間なのか、歯医者さんへなかなか行けないでいた〜
来週になったらゆく・・いや来月は絶対に行くからと云いながら・・
延ばし延ばしで言葉を濁していたが、今回とうとう行って来た！！
前回に使った診察券を見ると平成１６年から空白なので４年振りとなる。
その歯科医院へは歩いて７・８分の距離なので、家での雑用を片付けてから・・
予約時間の１０分程前に自宅を出たのだった。
その医院はバス通りから一本裏へと入った住宅街にあって、静かな佇まいの屋外には蔓薔薇やクリスマスローズ・ミモザなどの緑が、豊かにいっぱい植えられている。
玄関でスリッパに履き替えると、先生と近況報告や歯の状態などの立ち話をしつつ・・
奥の診察室ドアを通ると早速に治療が開始された。
今日は今回のメインとなる前歯の型取りをしてから、横の虫歯の箇所を調べると〜
麻酔注射を歯茎に打たれて痺れた所で、掘削工事のスイッチが押されグリグリガーガー
の久し振りの口内音響と震動とで、どっと汗が湧き出して来るのだった。
ーこの歯科は現在は親子２人の医師が運営するアットホームな医院で〜
治療中に大先生の注意を聞きながら、隣の診察室からは若先生が患者とやりとりする声が耳に入って来るー
【場所】調布市入間町一丁目あたりです
図書館通いは、暑さ寒さの季節を問わずに〜
２週間に１度のペースで、もう何年も続いている！！
自宅を出てバス通りを向い側に渡ると、成城の街に入る。
花屋の前の角を曲がると、世田谷の農家が見えて来て郵便局の通りに出る。
高級住宅街と呼ばれる地域に入ってから、季節の花々を玄関に、窓に、庭に、と絵を描くように咲かせたガーデニングを眺めながら、タテヨコタテヨコと南東の方向に何度か、曲がって折れてを繰り返して進んでゆく。
小さな動物病院の角を越して、学園の金網が張られた道を下れば川に架かる橋に到達する。
好きな川沿いの道を、川の流れと一緒に桜の若葉の下を抜けてゆくと小さな橋に出る。
小さな橋を渡り鴨など水鳥を見て進むと、樹木に囲まれた三丁目の公園に辿り着く。
キュツ’キュツ’と鳴る音は母親と幼な児が遊ぶブランコの揺れる音で、園内を駆けまわる子供達の声も響きわたる解放区になっている。
その公園から出て、巨大マンションの裏側を占める森のような斜面の横道を登れば・・
レンガの壁を見せて出現するのが目指して来た・・図書館。
ー館内はいつもの見慣れた場面が、今日もまた展開されている。
受付カウンターは相変わらず慌ただしい様子をしている。
選んだ本をリックに詰め、出口に向うと入れ違いに来た少女が可愛くシャッター切るー
【場所】世田谷区祖師谷三丁目
東京の主要な駅の構内には、Cafe'をはじめとして〜
手軽に飲食の出来る店舗コーナーがあるのは百も承知の事で・・
あまりにも普通な駅中の景色として特別に気にする事も無く〜
先を急いでその前を行き来しているのが毎度の事！！
今日も今日とて新宿駅南口のフロアーを中央線の階段へと向う途中サイドに、独立した型で【駅弁屋】の屋号を揚げた店が営業しているのを発見した・・。
発見と云うちょつと大袈裟な言葉を使ったのは、何も知らずに駅中を通り過ぎていた事の自分への反省でもある。
駅構内を行く通行人に向けてアッピールすべく、数種の駅弁のポスターが貼られる中に〜
「新宿弁当」￥1,000のダイレクトな一枚に目線が引き寄せられた。
駅弁は本来その土地の食材（海産物・山の幸・酪農＆農作物）などが美味しく折り詰めされたのを、旅行者が買い求めるものだからと・・考えると新宿で生産できる食材が何か有るのだろうか？？と余計な心配をしてしまう。
ー旅行の時に各地で食べた駅弁の思い出が幾つかあるが、今は旅に行かなくても〜
日本各地からの有名な駅弁が新宿のデパートに乗り込んで来ている・・。
東京に来た帰りなのか、母子が駅弁屋の店で楽しく食べたい弁当を選んでいる・・ー
【場所】JR新宿駅南口フロアー
海に出ていた船が、夕陽のあたる中を港に戻るように〜
街に出て動き廻った後には、駅前近くのCafe'で休息する！！
ここは浅草橋の問屋街にあるCafe'で、もう夕方に近いこの時間には〜
この街に来て、それぞれ仕入れ先の問屋を幾つも駆けまわった事による疲労と・・
脱力感と手荷物を抱えてこの店に辿り着いたと思える人達で、多くの席を占めている。
仕入れた品物は配送で届けられるが、皆が幾つかの大きな紙袋を横に置いている。
コーヒー等を飲みながら、購入した伝票を確認している図もこの街らしさが出ている。
席の横に置かれた他人の紙袋を見て、買い忘れていた事に気付かされて〜
再び店に急行する事も時々はある・・・。
ーつい１ヶ月前までは、この時間の店前には夜の暗さがもう居座っていたが〜
今日はまだまだ明るい街の通りに出ると、何処かへ足をのばして行きたくなるー
【場所】JR浅草橋駅の近く〜
都会の街を歩くと云う事は、数え切れない程の窓ショーウィンドウの前を見て過ぎる事になる。デパート等のように大掛かりで資金を使いDesign構成された窓から、食品サンプルを並べた飲食店などの小店の窓もある！！
ありきたりでない面白さを選ぶならば、何かの専門店の窓を注意して見る事をすすめる。
何故ならば日常生活を送る自分とは非接触の世界をもしかしたら、その窓から学ぶ事もあるのだから。
写真に見る２点の窓は、御徒町のジュエリータウンのビル１階の入口左右を写したもの。
この地域内にある、ジュエリーの総合Shopとしてラウンドマーク的な目立つ建物。
□左窓は近頃はやりのメンズジュエリーのPendantやRingがレイアウトされてある。
最近のメンズ物には、ブラックダイアを使った商品をよく見かけるようになった。
□右窓はジュエリー制作の際に必要な各種の道具類を展示してある。
貴金属を溶接する為のバーナー、エアーポンプ、酸素ボンベの計器、耐熱ボード・・
研磨するポイント、作品洗浄機などetc・・・
ちなみに現在使用しているエアーポンプは半年前にこの店で購入したもの。
ー別に気にしている訳でもないのに、自然に視線が向くショーウィンドウがある・・
また気になって覗かないではいられない窓も幾つかあって、それが街歩きの自分のリズムとなっているのが、最近になって自覚できているー
【場所】御徒町ジュエリータウン・・
先週の連休少し前の事・・中央線でお茶の水〜神田へと向っていると「ただいま両国駅の辺りでトラブルが発生したとの連絡があり、停車をしてしばらく様子を見ます・・」との意味のアナウンスが車内にひびいた！！
そこはいつもは通過するだけの場所で、神田駅で降りる為にドア際に立って昌平橋を見て過ぎた所だった。急に死んだように静かになった車内から外に向けて２・３回シャツターを切ったのが上の２枚の写真であり、少し幅のある箇所は偶然にもその昔に万世橋駅プラットホーム跡地だと思われる場所だった。
【万世橋駅】少しばかりの豆知識を記すと〜
１９１２年（明治45年）中央線の始発駅として日本では初めての駅前ロータリーを備えて開業した。そして１９４３年（昭和18年）の第二次世界大戦中に廃止されている。
その後に改築されて「交通博物館」としてよみがえると、鉄道マニアのメッカとして、日本中からのファンをこの地に集めた。
それから時代は過ぎて２００６年５月に交通博物館は、８５年の長い歴史を皆に愛されつつ閉じている。現在は２００７年に｢鉄道博物館」として、さいたま市に引き継がれて、広いスペース内に列車の実物展示が見られる人気スポットになっている。
ー古美を帯びた昔の写真のように見えるもう一枚は〜
４月中旬に昌平橋のあたりを歩いた時に、引き寄せられ何気なく写した一枚で・・
昔の面影を残す煉瓦アーチ橋が、高架の支えとして今も役立っている姿なのですー
【場所】昌平橋と万世橋の間あたり
猫は自分の姿を、鏡でのぞき見るのが好きな、ナルシストなんだろうか！！
我が家の中の数ヶ所には、その場に合った鏡が置いてある。
■２階のアトリエにある大きなスチール製家具には、スライドするガラス戸をあけた奥の全面に鏡が張ってある。
手前にテーブルとソファーがあり、我が家の猫の空はそのテーブルに乗ってガラス戸の中をじっと見つめているのだ。
そんなポーズを再三目撃していたが、気が付けば中の物に興味があって見ていたのでは無くて、奥の鏡に映る自分を眺めていたのだ。
■階下のカウンター席横の壁面に、上半身を映す姿見としてイタリア製ミラーが掛けてある。カウンターにはキャノンのTel&Fax機と木製のコレクションBoxが手前に置いてあるから、ミラーとは少々距離が出来ている。
今日も今日とて猫の空は床を蹴ってカウンターにあがると、身を乗り出すかたちでミラーの中に存在する自分に向い、うっとり視線を交感させている様子だ・・・。
ー私が空と呼びかけると、その線がプツリと切れたのか急に照れた表情を見せて〜
不満気な鳴き声をあげると、床にトンと降り立つて何処かに姿を消したー
【場所】自宅カウンター
今年は湯島天神の白梅を見にくる事が出来なかった〜
九段の桜〜千鳥が淵の桜も行けずに見逃してしまった。生まれ故郷の根津神社ツツジ祭りにも寄れなかった！！
そんなうっぷんを晴らすと云うか、文字どうり花より団子と天神下の「つる瀬」に立ち寄った。
【つる瀬】湯島天神下交差点の角に建つビル１階にある和菓子店。
入口横の菓子売り場には犬を連れた女性客と何組かの客が並んでいるが、真っすぐ店内に入ってゆき、交差点を見渡せる席に座って、私は団子とお茶、同行者は餡蜜を注文した。
Tokyoメトロ千代田線の湯島駅の出入り口からごく近い角地で、湯島天神坂上の本郷三丁目から降りて来る春日通りと、上野池之端をめぐる不忍通りとが行き交う地点だから、車の流れる台数も多く人の流れも絶えずある場所なのだ。
２階建ての日本家屋だった昔の店を知っているが、現在はビル横から別口のエレベーターで昇る上階には、飲食店や何軒ものバーの店名札が出されている。
ー天神下の辺りは魅力的な横丁が幾筋もあって酒場、料理屋が軒を連ねる界隈なので〜
白衣の板前さんや和服の仲居さんが買物かごを手に午後の交差点をゆく姿を見かけるー
【場所】湯島天神下交差点の角
最近のコメント