成城から渡った丘の一般住宅が建ち並ぶ辺りに〜
この鉄サビ赤色を纏った邸宅は迫力の姿で出現した。
フォルムにも感動したが、この赤色は鉄であり鉄が風雨によって酸化し、サビが発色した赤い色なのです!!
ゆうに三階の高さのある、巨大な鉄塊にも見える物体を覆う鉄材は、建物の全体としての表皮であり、内部にはコンクリートなり木材が構造体の骨なり肉なり内臓組織としてある筈。
鉄板および鉄骨材は大体が、工場等の倉庫として建設されるのであって、住居としてのその数は少ないと思う・・。
建築材料には銅板を使った緑青の魅力もあるが、ここで使われた鉄材は地域の空気もろもろが、1年1年とこの家に劣化と熟成によるサビ色の風合いを与えるから、年輪が増すごとに滋味のある濃度の深い赤褐色となってゆくのだろう。
西に向いて船の舳先のようにも見える先端に、鉄のシャープな柱があるのは、煙突なのか、避雷針かアンテナなのか???窓の少ない閉鎖的にも見える外観とは違い内部には吹き抜けのフリーな空間が予想される。
空に向って五六段の屋上緑地の形状が見えるが、ここに屋内へと採光するガラスが嵌っているのではと想起させる魅力がこの建物にはある・・。
ー家の周囲に植わったゴールドクレストや若木から未だ1〜2年の新建築の家と分かる。
昨年の夏にこの家の住人と思う女性が「TEto'TE」に来店し鉄の家を建築中と話され、鉄が好きと鉄製のインテリア小物を数点買われて、祖師谷に来たら寄ってと帰られたー
ここは’〜世田谷区祖師ケ谷-4あたり
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