この場所で「草喰われの家」に遭遇するとは思わなかった、夏草が家々の間に旺盛に生い茂る田舎道に迷い込んでしまい、この先はどこへ抜け出られるのかと芋畑の所で立ち止まったが、そこには緑のつる草をまるで体毛か毛髪のように身にまとった、古色美の貫禄ある佇まいを見せるコンクリート住宅があった!!
打ちっ放しのコンクリート建物として、築20〜30年の年月を経過した揺るぎない容貌をしていても、その当時であれば多分この土地には不釣り合いの異物として誕生したのではないだろうかと思う。
外形を見ると屋根へと至る壁面の箇所は角をマイルドに面取りしてある。また1&2階の居住空間は充分な高さをもった造りとなっていて、玄関真上のガラス窓は大きく取られてあるものの、他の窓などは比較的に小さい造りで、壁を這い伝いするつる草に没している窓もある。
玄関口は西北に向けて造られてあり、脇には多分建築の当時からの棕櫚の木が植わっている。南側には緑あふれる庭があって、ガレージが横に設置してあるのが見えている。
ー猛暑とは呼べない30度を少々オーバーした気温のこの日〜
夏とすれば当然の暑さでも、不案内のこの辺りは密閉された暑苦しさを覚えた、
でもこの迫力あるコンクリート住宅との出会いは、大きなヨロコビだった・・ー
ここは’〜東野川−4丁目あたり
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