浅草のレコード店の前に置かれた「ジンタ」のレトロな姿と対面したが〜それは何故だかドキッ’と感動する乗り物だった。ジンタが走っていた頃の時代が、大衆文化が、風俗が、街の様子が・・幻灯の絵のようにボンヤリと浮んでくるようだ!!
大正〜昭和初期の浅草で軽演劇&ミュージカルの大スターだったエノケン、古川ロッパ、田谷力三・・さん達が唄った歌詞の中に「ジンタ」が使われていたのではないだろうか。
冷静な目線で「ジンタ」を眺めると自転車の横にリヤカーを設置したサイドカーであり、ラッパ管付きの蓄音機やその他の拡声器などが積んである人力の宣伝車と云う事で・・流行歌を乗せて「ジンタ」は街を走ったのだ。
子供の頃に住んでいた根津の街で畳屋さんがこんな格好の横付けリヤカーを使っていたのを覚えている。一人で数枚のタタミを積んで運ぶ姿を見ていたが・・あれは使用目的の違う似た乗り物だったのか。
◆浅草に縁のあった作家である、高見順、川端康成、サトウハチロー・・の作品の中に「ジンタの響き・・ジンタの音・・」のフレーズがあったと記憶している◆ー台東区浅草雷門の界隈ー
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