師走の夕空の下で影が目立ち始めた原宿の街は〜ブティツクの窓の輝きが強さを増すと フラワーShop、靴の店、帽子店、輸入雑貨の店etc・・と店頭から流れる幾つものライトが道路を照らすと、つかの間の夕景色は淡いフレームの中にジオラマの様にあった!!
そんな通り沿いで暗く色を失った一角があって、手前から奥へと更に色を失ったこの箱型アパートが窓も暗く背後に鉄塔を背負う形で建っていた。繁茂して伝い伸びたつる草が侵蝕するカタチで取り付いており、建物全体を包囲する草喰われの状態を呈していた。
旧渋谷川遊歩道のゆるくカーブする所に建つこの四角な箱型アパートは、三階建てのどこにも装飾的なものは見られず、単なる巣箱のような生活をここで何組の人達が過ごしたのだろうかと思ったが・・ロープが張られて今は売り物件のプレートが掲げてある・・。
◆この建物と同じ道沿いにあるブティツク横の道から突如自転車に乗った警官が出現すると〜立ち漕ぎスタイルで師走の原宿の街を何処かへと走って消えていった・・◆ー渋谷区神宮前の旧渋谷川遊歩道でー
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