裏通りでは夕暮れの気配がすでにひろがっていた。表通りから侵入する車も少なく動きの無い静けさの中で〜裸木の梢の高所でカーッと鳴くカラスのカン高い声が・・軒を並べる民家の屋根や壁に反響して全体がくすんだ風景の中にあった!!
それは実に大きくでっかいケヤキの木で、この辺りにこんな巨木があったとは知らなかった。
ここは祖師谷商店街の通りから一本裏へ来た所で、地元と云うか古くからこの地域で生活する人達の2階建て家屋や小住宅が集まっているエリアなのです。
都心では高層ビル等を見上げる事が好きだと言う人達が出現していると聴くが〜私は上空を覆うように大きく枝を拡げて立っている大木を、真下から尊敬の念を込めて振り仰ぐ事の方が好きだ。
◆木は人間と同じく生き物だから、その姿に歴史を宿しているだろう〜過去から現在までの世の移り変わりを知る先人として、時として感情移入をしてしまう事がある・・◆ー世田谷区祖師谷5の裏通りー
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