[Rappo' Land blog]

花水木の咲く家

花水木の花が今を盛りと咲いている、自宅母屋の庭でも、竹薮のあるお隣さんの庭にも、通りの向いの駐車場の辺りでも。

この花木は品種が豊富にあるようで〜花の大きさも、花の形状も，花の色も、それぞれ違っていたりする・・そんなバラエティーのある事が人気を呼んでいる証拠なのかと思う！！

観世音堂の坂道がはじめる少し手前の道沿いに、スッキリとした立ち姿のこのモルタル造りの家は建っている。花水木の咲くこの家の周辺がしっとりした雰囲気なのは、坂の下から川風が吹き流れて来るからだろうか。

比較的に良く通る道だから以前からこの家を知っている〜半地下に駐車場がある事や・・右から上がる階段上に木のドアが付いた玄関があり・・北に向いたコチラ側の壁には窓の数が少ない事なども・・知っている。

こちらからは直接見えないけれど南側に庭があるのが見て取れる〜推察すると大きな窓の１＆２階の部屋では朝から太陽の恩恵をタップリ受ける設計がされている筈だ・・。

◆家は植えられた樹木で安定するし、通る人達も楽しめたりする〜四月も終る頃になって、春の花も順次に開花している・・鈴蘭が家の庭で咲いた・・列となって◆

ー世田谷区成城九丁目の辺りー

鉄家とかれん花

どうなっているのかな’とソワソワする気持ちを押さえながら、祖師谷の閑静な住宅街の見覚えのある角を曲った。

少し進むとそこに周囲の家々とは別次元のオーラを発生させている、この赤い鉄の家は待っていてくれた！！

赤い鉄家の玄関前の花壇では今年の不順な天候であっても、春を知らせる緑の草木とカレンな花が咲いていた。

こんもりと膨らんだ緑のボリュームの中央からは〜スルリと伸び出た枝先に、薄紙のような淡いピンクの花がポポポと咲いている・・花水木なのか。

鉄家の事は自ブログの昨年２00９.３.２６「赤サビ美邸の迫力」としてエントリーで初登場させている。それ以来いつも気になる存在であり、今回一年ぶりの対面でも赤サビの迫力を持続している容貌に変化は無く、花と緑がボリュームアップを見せていた。

一見すると鉄のカタマリの外観からは捉えづらいけれども〜鳥の眼になってこの家を眺めれば玄関の開口部から巻き貝状に室内が展開してゆくフォルムが見えてくる。

◆屋上で黄色く咲くのは菜の花でしょうか〜鉄の赤サビを建物へと美的に変容させた知性と・・ユニークな住居として生存する事が素晴らしくて、感動します◆

ー世田谷区祖師谷四丁目の住宅地区ー

モミジと洋館

こんなに大きなモミジの木もあるんだな’と呟きながら小石のころがる私道のような道をゆくと〜頭上をかすめる新緑の若葉が眩しくけむる先きに・・この土地に馴染んで建つ大きな洋館はあった！！

広大な敷地を有して建つ家は奥行きが深くありその部屋数と構造から判断すると、親子か複数の世帯が共に暮らしていると考えられるだろう・・。

正面には家人が出入りする玄関ゲートと、前庭に通じる大型車の出入りでも楽々なゲートがある。さらに両サイドから奥の建物へと至るアプローチが別々に設けられている。

木々の間から見える２階はヨロイ組み工法の壁面で〜白い窓は品位の高い繊細な大型窓が使われており・・そして階下の外壁にはレンガタイルをぐるり張り巡らせてある。

◆そんな家や建物は造形物であっても、単なるカタチとして存在するだけでは無く〜その時代その場所で暮らす人達の生活スタイルを忠実に映し出している・・◆

ー世田谷区成城三丁目のお屋敷街ー

草々の輝き！

桜などの春を告げる花々が咲き、そして散り終えた情景を見て来たが、
地上で気がつけば雑草の若緑が、力強さを発揮してツンツーと〜
道端や、庭のすみっこや、建設予定地を見つけては・・・
貪欲に草の領分を拡げている！！
＊　＊　＊

成城四丁目から三丁目へと富士見橋を渡っていると〜真下を小田急電車が次の駅へと爬虫類の尾っぽとなって・・細く素早く消えていった。

立派な邸宅が隣り合って建ち並ぶ辺りに好きな道がある。桜とモミジの枝葉が頭上に被さりチララと木漏れ日のゆれる道は・・数十メートル行った先きで崖となって終結する。

崖の手前に、発光するが如く黄緑色に輝く静かな草地があって〜その四角な空間には数軒の邸宅が建つに充分なスペースが確保されてある。

この空の下で屋敷を左右に従えた草地は美しく輝いて〜どこかに動物が隠れてでもいるような温もりがあり・・獣と草と土とをシェイクした匂いが今にも漂って来そうな幻想を抱かせてくれる。

◆「草原の輝き」はエリア・カザン監督作品で、ウォーレン・ビィーティ＆ナタリー・ウッドが好演した好きな映画だった。故郷の山河を舞台に若い男女が焼けるような思いを体験して成長してゆく〜幾年月が巡って過ぎても・・草はしなやかにその輝きを忘れない・・◆

ー世田谷区成城三丁目のあたりー

路地奥の細道

駅前から花屋，Cafe'，酒店、食品スーパー、靴屋、パチンコ店、コンビニ・・等々とあらゆる業種の店舗がびっしり並んで構成する商店街の、店と店の間に路地がある！！

そんな店々が軒を連ねる間に、人独りがやっと通る事のできる息抜き的な隙間があり〜入っても先きへと抜けて出られるのか？もしかして袋小路なのか？未知の迷路なのかと、不安を楽しむ気持ちが生まれてきたりする。

入口角にあった本屋が無くなっていたが、すぐ先きの細いドアから青いロープを結び首輪をした三毛猫が出て来た。落着きのある貫禄の表情を撮ろうとカメラを向けると・・クルリと素早く青いロープを引いてドア内に消えてしまった。

狭い路地の両側には、商売する店々の看板が色々と出ている。不動産屋があり鍵屋が＆酒場がある〜上下外階段もある屋根の重なる隙間から空が見え、配線コードが軒下を這い、受信アンテナの金属がピカリ反射して光る。

◆路地は突き当たると奥に中華飯店があり〜裸電球が天井から照らす空間があって・・左へ曲がると先きの横丁へと抜け出る事ができる・・◆

ー祖師谷大蔵ウルトラマン商店街の隙間ー

「K」輸入食品店の棚

　

駅近くの道沿いでカラフルな包装の食品を積みあげた店から〜女店員の「いらっしゃい！」と客に呼びかける声が聴こえてくる！！

輸入食品＆食材を販売する「K」店のこの日の店先には・・ブルーの包装はイタリアのパスタ、赤いビスケットの箱はイギリス、ワインの小壜はスペイン、板チョコはアメリカ、辛麺のパッケージは韓国・・などが並んでいた。

コーヒーの香りが流れる店内に入ると、天井まである棚に〜所狭しとばかりに豊富な品数が陳列されている。数種類の国別の蜂蜜が並んだ棚の中から選んだのは・・カナダ産の蜂蜜だったが、容器のガラス瓶がユニークな形をしている・・純粋蜂蜜だった。

冷麺のある棚へと移動して、冷麺と別売りの辛味スープも一緒に購入する〜麺は弾力とコリコリした歯応えのある自分好みで、つるりとした麺なのです。

◆スパイス類の棚を見てから〜保冷ケース内の輸入チーズの幾つかを見たけれど・・次回に買う事にして今回はナシとして・・店を出てきた◆

ーウルトラマン商店街の駅近いあたりー

駅にまつわる話

New Stationとなつた祖師谷大蔵駅も、早いもので五年前後の月日が経過した。電車の走行が地上から高架橋となり南北の行き来がフリーになった事で〜駅周辺を取りまく環境にも変化があり、駅前をゆく通行人達の様子にも・・リラックスムードの空気が漂っているようだ！！

永い間親しんでいた以前の駅は改札口を出たらすぐ踏切りで、駅前の場所としては狭かった。思い出す事のできるその場面は、警報音が鳴り響くと緊張感が周辺に伝わり〜上がり下りの車輌が鉄の塊となって、眼前を轟音と共に疾走して行ったのだから。

踏切りマニアの自分とすれば、その当時のこの駅踏切り画像を記録しなかった事が〜残念で悔やまれるのだけれど商店が線路際まで迫った踏切りを両側の人達が・・我れ先にと押し合って渡った競走意識を懐かしく追想する事が時々ある。

◆狭い駅前でせめぎあう混雑のエネルギーを懐かしがるのは勝手な話しであり〜やはり現在の駅周辺のフリーで楽な人の行き来の方が望ましく賛成です・・◆

ー小田急線、祖師谷大蔵駅の北口あたりー

駅Cafe'・・往来

誰が何と言ってもCafe'で飲むのはカプチーノでしょう〜好きなので最近は定番となっている。分厚いコーヒーマグから溢れるほどの白い泡粒が盛りあがったところに〜シュガーをパラリのせて啜ると、苦が味とクリーミーと甘みとが一度にドッと味わえるし・・口のまわりが泡で白くなるのもユーモラスで何か良いのではと思っている！！

この日は４時を過ぎてから夕食の買物にウルトラマン商店街に来たけれど〜とりあえずCafe'に寄ろうと二三の店を巡ったが満席状態で・・祖師谷大蔵駅まで来てしまった。

駅の出入り口の一角にあるこのCafe'に決めると、店のドアを開けた。何度か来ているこの店は縦に長く〜奥までいっても空席は見つからずに戻ってくると、カウンター前の席がタイミング良く空き座る事が出来た。

駅にあるCafe'の性格上でしょうか客の出入りが頻繁であり〜テーブルの横を接触するように客は奥の席へと入って行く人もいれば・・また明るいドアの外へとシルエットの背を見せて出てゆく人もいる。

◆まるで駅内の通路のような人の流れがあるCafe'店内であっても〜意外と気持ちは騒がずに落ち着きながら・・一杯のカプチーノを楽しめるものです・・◆

ー小田急線祖師谷大蔵駅の出入り口にあるCafe'ー

図書館の朝一番

不順な猫の眼天気の日々でも・・この日は早朝から青空となった。東京では昼に２５度を越える暑さとなった日であり〜図書館に着くと首筋を汗が流れたが館内では女性スタッフ達が・・本＆棚の整理をやっていた。利用する自分達は知らないけれど・・Open時の毎朝の光景なのでしょう！！

朝一番だから駐輪場はガラ空きで、図書館前には十数人の人達が足踏みしながら開館するのを今か今かと待っている所だった。

丁度タイミング良く待つ事も無くスンナリと館内に入ると〜カウンターで返本の手続きを終えてから、本棚の間を通って奥のフロアに向った所に・・息を合わせ手早く作業するスタッフの姿があったのです。

この日の東京は今年初の真夏日となった〜９時に図書館がオープンしたが本を借り受けると３０分で出る〜成城駅前を駆けぬけて橋上から眺めるが富士山は見えず〜予約してあった喜多見駅前の医院に１０時に到着すると診察を受けた。

◆薬局で２種類の薬を受け取ると、買物などをしてから葉桜となった街路を走った・・汗だくとなって１１時に帰宅すると、水を絞ったタオルで首筋＆上半身を拭いた・・四月の真夏日◆

ー世田谷区祖師谷三丁目K図書館ー

道しるべの孤独

「道標」とは、方向や距離などを記した札や柱で・・道端や辻に立てた通行案内の事。

NTT研修センター前の坂道は、調布駅〜成城駅間のバス通りでもあり・・その長い坂の途中の分岐する地点にこの石柱が独り立っている。深い傷跡もある石柱はまるで戦火を浴びた様な歴史を感じる古色を帯びており・・以前から知っていたが立ち止まって確かめる事はなかった！！

「百万遍供養塔」が正式名の石柱は〜天明元年（1781年）に泉竜寺（狛江市）に詣でる人達の為にと、この地に立てられたと言われています。

そればかりか道標としても重要だったそうで、右世田谷目黒通り／左り江戸四ツ谷道／と刻まれているのが今も読み取る事が出来る。

◆その昔この辺りは、七曲がり道と呼ばれ、薮道、坂道、小径などが多くあり寂しく迷いやすい所だったので・・道行く人達にはとても役立った「道しるべ」と聴いている◆

（現在では・・調布市の郷土・民俗資料に指定されている）

ー調布市入間町１＆２丁目の間にある坂の道ー