何もない高架下

この辺りは小田急電車が成城駅から新宿に向ってスタートすると〜間もなく仙川に架かる成城橋を渡る事になるが・・その直後にこの高架橋上をゴォーツと加速を高めて走り抜けて行くのです！！

こんな場所に誰も来ないだろうとコンクリートの支柱に向けてカメラを構えていると〜
ウォーキング姿の中年カップルが何やってるんだの顔をこちらに向けたまま・・
ガード下を抜け出ると、遊歩道のある川辺へと並んで坂を降りていった。

この地点にはかって地上に線路が走っていた時には、黒＆黄色の棒踏み切りがあった。
近隣の人達はケーンケーンの警報音と、走り来る電車の姿を確かめながら・・
砧と成城とを往来していた。

二年前に偶然通りかかって見つけた谷内邸が近くにある〜
彼が絵のモチーフに描いた金魚、電球、少年少女、線路道、花火、街あかり・・と色々ある。
絵本作家だった谷内六郎さんは、踏切りも絵に描いていたから・・・
きっとこの辺りの風景を見て佇んでいただろうと思える・・。

◆何もない高架橋下は足元が不安定で傾斜する坂の途中だと気付いた〜その目線を先方にふると砧の住宅エリアが暗いフレームの向うに・・明るく眩しく映っていた・・◆

ー砧＆成城を走る小田急線の真下ー