[Rappo' Land blog]

小雨の神田駅

東京の数ある駅の中で気が楽と云うか〜また来たよっ’と声をかけたくなる駅の一つが神田駅。
この日も新宿駅から中央線で、窓外に小雨のけむる新宿御苑、神宮の森、市ヶ谷濠の景色を見つつ、四谷駅、お茶の水駅、神田駅と辿って来た！！

山手線ホームに上がってくると、小雨がパララ生暖かい風とからまり合いながら吹き付けてくる。向いのホームに青い帽子とゴム長靴の四五才ぐらいの坊やが、手荷物を抱えた母親と電車が来るのを待っているが、目線の先は二人とも東京駅へと向っている。

サラリーマンの男性二人は雨で濡れた足元を気にしながら、今日これからゆく訪問先での事を打ち合わせでもしているようだ・・ホームの黄色い線から先が濡れて光っている。
ホームの左で一人たたずむ中年女性は巻いた傘を手にして、くるぶしまでのレインコートを羽織ってホームの上から、西口駅前の雑多な店々の光景を眺める後ろ姿がある。

ー乗り換えで駅の構内を通るとき、階段口から昔のままの改札口が見えた〜
外の街から急ぎ来る人、誰かを待つ女性もいる、大きな柱に南口、西口とあり・・
地下鉄銀座線は北口へ・・の案内が記されてあった・・ー

ここは’〜JR神田駅ホームです

降り口＆昇り口

指示板が出ていても守られていない駅階段の上下行〜
中央で昇降が区別されても、これは無理だな〜と思う・・
左から来た人は左側で，右から来た人は右側で上下行するだろう！！

ここは山手線フロアであり、真ん中の四角い支柱にも昇り口＆降り口の表示があるし、東横線へまた埼京線へと至る階段とも明記されていて、次々と昇る人また降りる人が引きも切れずに階段を踏んでゆく。

両方の壁面に真鍮の黄金色に光る手摺が取り付けられている階段。
高さのある階段の中程には小休止のステップがあって、降りてゆく下方の裾がスカート状の広がりを見せている階段。

古代から現代でも人々が踏んで昇り降りるを繰り返す階段は、まことに単純な様式に見える高低差の通り道であるが、人間の心理と連動していてその奥行きは深い・・。

エレベーター＆エスカレーターの機械力にその座を奪われた様に見えても、何の事はない、個人住宅でも公共の場所でも人の世をず〜っと残ってゆくだろう階段。

ー階段の理想型とはどんな形状なんだろうかと考えたりする〜
ここから見る階段手前の床のタイルが絵画的でカラフルなDesignで・・
ジオメトリックにアートしているのに今回はじめて気が付いたー

ここは’〜JR渋谷駅構内の高所階段

見晴しの良いホーム

JR五反田駅のホームから東方に向って眺める〜
と言う事は視線の先には品川駅があり、
更にその先の線を辿ると東京港につながる、
そう思って上空を見晴らすと・・
海の色を映したようにも見えてくる！！

東側にある駅前のバスターミナルは広大であり、向う側へと行くにはちょつと複雑でビッグサイズな歩道橋の階段を上がって渡る事になる。駅前から向う側へと架かる橋があり、それに八ツ山通りを東急ストア前へと渡る橋がドッキングしているのだから。

写真でも分かるように左右から２本の大きな道が駅にと延びて来ているが〜
左からは高輪台駅（都営浅草線）辺りからの相生坂がなだらかに下りて来ていて、又この道は桜田通り＆第二京浜とのダブルネームでここを通っている。

もう一方の右から来るのは、八ツ山通りであり、ソニーの本社ビルがある辺りを通過してここの駅前にと来ている。

ー駅の東口のこのホーム下あたりは、旅行代理店があり２階にレストランもあったが現在は工事中となっている。そして横並びにあったビアホールでもあるスタンド式のCafe'はどうなっているのか・・腰の高い椅子に座って暮れてゆく街景色のトワイライトを楽しみコーヒーを飲んでいたのだが・・ー

ここは’〜JR山手線五反田駅ホーム上から

人待ち花Shop'

都心の駅では待ち合せをする人を良く見かける〜
と言うか駅をその為にあると思い使っている人が居るのかも・・
人それぞれと言うしかないが、確かに駅にはその要素が昔からあった！！

例えば、待ち合わせって・・待たせる人と，待たされる人とが〜
どこかの時点であらかじめ決められてでもいる様な気がする。
だから街中で待っている人を見ると・・なるほどとその説が納得できる様な表情を浮かべている。万一、待たせる側の人が、待っているのを目にすると、イライラ＆ウロウロと動き廻っているからもう大変だっ。

この日は五反田駅の西口にある花Shop横で、人待ち顔の女性が立っていた。
「改札口を出た花屋さんの所で、待っていて・・」それは女性同士の待ち合せだろうと思う。ガラス越しに見えている赤、黄色、紫の花の顔が、ここで待つ人の気休めや慰めに少しはなるだろう。

駅のホームで待ち合せをする事もある〜
相手が先の駅から電車に乗って来るのを待ち受ける、少しドラマチックな感じの・・
そんな出会い方が好きなんだが、ずれるとカッコ悪いし苦笑ものでもある。

ー五反田駅でいつもと立つ位置がちょっと変わると、ホームは新しい顔を見せる〜
深い屋根をもつこのホームが、こんなに湾曲していたのかと知りシャツターを押したー

ここは’〜JR五反田駅西口を出た所です

代々木上原’チェンジ

新宿の街を発車して西へと向う小田急電車は〜
車窓から見える高層ビル群を進行方向右手後方に置き去ると、
代々木八幡駅を通過して代々木上原駅にすべり込んだ。
この駅まで来てホームから眺めやる新宿副都心のビル群は・・
まるでジオラマのセットのようにちんまりと彼方に可愛らしくあった！！

上原のホームに下車したのは、車内アナウンスで「この藤沢行き電車は下北沢駅を出ると、新百合ケ丘の駅まで停車をしませんので・・・ご注意下さい」と流れたので慌てて他の乗客達と一緒に降りたのだった。新宿から伊豆＆箱根へと旅行プランで行く、ロマンスカー並のストロークで同じ沿線を走行するとは知らなかった。

まあ小田急沿線の住人増加で発生した混雑を解消すべく、各停、準急、急行の他に何とか急行、何とか準急？？とプランを作ったのだろう。でもそれがどの駅をパスして・・どの駅に停まるのか・・今ひとつ判断不明のまま取りあえず乗車している・・。

そう言えばしばらく上原の街を歩いていない、四方を坂に囲まれた地形の駅前から狭い急坂を上がると、井之頭通りまでは近くて通りの向うには古賀政男記念館が建っている。

そればかりか代々木八幡の界隈の店々にも寄っていない。八幡駅の踏み切りは幅もあり長さもあるマニア好みの貴重なポイントであり、更にその上を山手通りが屋根となってカバーしているのだから・・。

ー藤沢行きの何とか急行？がホームを出てゆくと、次の電車を待つ人達が〜
ホームの売店近くに寄り集って来たから、中のオバさんは急に忙しくなった・・ー

ここは’〜小田急線、代々木上原駅ホーム

駅中で待つ事の・・

五月となったこの季節は日暮れが遠くになった。
五時を過ぎた新宿駅南口は未だラッシュの状況ではないが〜電車が到着したホームからは、炭酸飲料の泡が弾けるように・・ふつふつと人々がこのフロアに沸きあがって来ている！！

駅中のBOOKSには立ち読みする女性達の姿がある。
手前には旅行や料理本と週間各誌が見えるが、何と云っても女性誌＆ファツション誌の種類が多く置かれているのが一見して分かる。
立ち読みしながら、ここで待ち合せをするカップルもいるだろう。

駅中のCafe'はこのフロアの真ん中の辺りにあるから、多方面のアチコチからこの場にやって来る人また通り過ぎてゆく人達を〜最近人気の水族館で水槽内を群れて遊泳するイワシかアジの様に見えるだろうか・・。通路のガラス面から店内の人が透けて見えるCafe'では、一日の仕事から解放されて日暮れまで休憩する人も居るだろう・・。

駅前の甲州街道を越えて、サザンテラスの空が見える南口改札この写真を見る は勿論の事にカード使用の自動改札だから、とどまる事を知らないスピードで人は過ぎてゆく。
だからこの場で待つには、改札のスミッコか柱の蔭にでも居ないと、見知らぬ所に連行される恐れがあるかも・・。

ーここで思うのは自分の住む街へ一刻も早く帰りたい気持ちと〜
反対に一気に帰る事へ抵抗して、今日の時間を未だ々先延ばししたい心情もある・ー

ここは’〜JR新宿駅南口の改札フロア

ふり仰ぐ池上線駅

　

ここ五反田駅の西口に抜け出てくると・・いつものように山手線の上に位置する東急池上線の駅舎にしばし視線をふり向ける。
下の山手線ホームから１本のシンプルな階段通路（スロープ）を昇って・・池上線改札口に至るまでの簡素でアンティークな造りに、又々今日も強く惹かれるのだった！！

宝くじ売り場の小旗が風に揺れる駅前は明るく、駅横に数多くの野バトが群れていた線路際の石垣は工事用のフェンスで、先のガード辺り迄もグルリと囲われている。
ベビーカーにそれぞれの赤ん坊をのせた若い二人の女性が押してゆくのは、先年に出現した駅ビルのアトレだろうか、駅に来て買物する光景は以前には無かったのだから人の流れも変化をしていると見た。

池上線の真下にあたる路地は未だ残されている。表通りにあった古くからの商店の列は今では１０階のNewビルに建て替わって・・当り前の顔で眼下の通りを見下ろしている。
日暮れから開店する酒場が、飲食店が、軒を並べる路地からふり仰ぐ池上線の駅舎は、山手線を跨いだ高所で今日も健在だった。

ー・・人も、街も、１０年の月日が過ぎれば変わる・・
２０年が過ぎれば、世の中の全てが変わると言われる〜
そしてNewな人達が、Newな道を歩き、Newな都市を満たすのだ・・ー

ここは’〜JR五反田駅前の街角

JR渋谷駅の窓から

駅構内のガラス窓を透して渋谷の街をスケッチしたからだろう〜
うすい皮膜をかぶったモヤッとした画面の絵になってしまった。
渋谷駅との付き合いはかなり永く今はない文化会館の前から〜
都電に乗って青山、六本木、新橋へとガタゴト行ったのだから！！

こちらは南口なのか窓の下にモアイ像が見えているが、写真には残念ながら映ってない。
玉川通りの上を走る首都高速３号渋谷線が奥にあり、手前の歩道橋がジグザグと何とも複雑な形状に見えている。向い側にある東急プラザに行くこの通りの幅は広いから、渡る途中で信号が変って中央のバス乗り場で待った事が何度もあった。

地下鉄の出入り口が見えるハチ公像前のスクランブル交差点は、今日も多くの人達が渡る渋谷の顔なんだろうか、TVのニュース画面に毎日のように登場するから・・。
Qフロントと呼ぶのか、TSUTAYAの入った東急ビルと西武デパートがここから確認出来るし、センター街の入口も見える。
この街の古参のパーラー西村、三千里薬局なども映っている。

ー現在はQフロントが建つ所に、アイビーファツションでは有名店の「モリタ」があった〜
その同時代を過ごした青年男子には、忘れられない店の一つだったと思うが・・ー

ここは’〜JR渋谷駅の構内です

渋谷で岡本太郎

井の頭線に乗り終点の渋谷で下車をして改札口を出ると、思いもしなかった岡本太郎の巨大な壁画と遭遇した。
そこは井の頭線の改札とJR渋谷駅とを結ぶ連絡通路で、「MARK CITY」の２階にあたる壁面に「明日の神話」は大きく展示されていた。はるばる海を渡ってMEXICOから日本に帰って来た作品だ！！

この縦５.５m,幅３０mの大作は１９６８年頃にメキシコで制作されてから、３０年以上も行方不明になっていたとの話しなのだ。これだけ巨大な物になると美術館なり公共のスペースを捜すにしても受け入れる場所が限られるだろうが、広島市と大阪市とから引き受けたいと希望があったが、検討の結果この場所に決定したそうです。
それは１日３０万人以上の人の往来があり多くの人達が目にできるからと〜2008,11,17公開

壁画の制作意図は、原爆が炸裂した瞬間を描いたとされている。
絵の中央には白骨化した人間（頭蓋骨、肋骨、恥骨・・）が細い脚で立つ姿があり、バックは恐怖と不安の暗雲が満つる画面に、真っ赤な血が流れ炎が飛び交う〜岡本絵画の独特な魂の叫びが表現されている。　誰もがこれに近い感想を抱くと思うが・・私には母が子を呼び、子が母を求める声が聴こえるようだ・・。

ーかなり以前の事、道玄坂の古書店で安く買った「岡本かの子全集」を読んだ事があった。「生々流転」「鮨」「老妓抄」の作中に、息子の太郎への熱愛の文章から母と子の愛のカタチに強く惹かれた・・ー

ここは’〜渋谷マークシティ２階の連絡通路

駅看板のイチロー

下北沢駅（小田急）ホームで下車すると井の頭線のりばへと乗客達は一群となって薄暗い階段通路をモク々と昇った。
そしてホーム上に立つと「侍ジャパン」のイチローがコップ一杯のビールを手にして待っていてくれた！！

それは・・イチロー選手を今年のビール戦争のトップバッターとして起用した看板なのだ。
勿論そこにはWBCで優勝した「侍ジャパン」の立役者でヒーローのイチロー選手をCMタレントに使い、ベースボールの世界で活躍した彼のイメージに便乗して、他社のビールメーカーに打ち勝つための作戦と言う事が見えてくる。

２つの私鉄がバッテンする下北沢駅は、小田急の南口＆北口駅前通りは常時にわたり人の数が多く混雑の渦が巻いているが、沿線の工事がとうとう駅中ホームにも及んで来ている。

井の頭線ホームの端から西口改札を抜けると、小さな踏み切りのある鎌倉通りに出る。
教会があったり女学校のあるわりあいと静かな街並で、車の流れも少ないから散策には良い道とお進めする〜何故かこちらには今のところ工事のかけらも見られない。

ーこの日は渋谷へ出る為に下北沢で下車したけれども、井之頭ホームに立っていると〜
真反対の吉祥寺行きの電車に乗って、久しぶりに井之頭公園から街中のサンロード・・駅前マーケットにと、行きたい気持ちがザワリとさわぐのだった・・ー

ここは’〜下北沢駅、井の頭線ホーム