[Rappo' Land blog]

秋の野辺

大石橋にさしかかると　目の前に　秋景色が　広がっていた
大きくカーブする　仙川沿いの　畑だった休耕地には
秋風に　わんさの雑草が　草の波となって　揺れゆれる
すずめの軍団が　群生して光る　猫じゃらしの間から　飛び立つ
草の波間で　チッチ鳴き　ザーツの羽音を残し　右へ先へと
身を翻して　飛びつ　去りゆく　百の雀が！！

◆秋の日は短いから・・あと一時間もすれば辺りが薄暗くなる〜
成城側の丘で観世音堂のシルエットが浮かび・・コウモリが一斉に飛び交う◆
【世田谷区祖師谷４丁目、仙川沿いの道】

一足早い紅葉の木

【世田谷区成城６、桜並木】

 

 

沖縄諸島に　台風14号が　曇天のTokyo 　10月29日午後〜
早いのか遅いのか　成城桜並木を通ると　紅い葉が　路上に散っていた
幾百本とある　並木で　この桜一本だけが　鮮やかに紅葉
成城駅北口へ　向けた視界の中に　他の紅葉は　見当たらない
＊　＊　＊
急激な寒さ　気候変化に　人間も　衣替え・・
長袖上衣　首にマフラー　コート姿で　道をゆく
＊　＊　＊
エアコンの目盛り　マイナスからプラスに　冷から暖に　チェンジ
母屋では　Newコタツを購入　昨夜から　使い始めた・・・
アトリエは　屋根裏から　ストーブを下ろし　コンセントを繋いだ
＊　＊　＊
10月も終る寸前の午後の並木で〜漂う空気は冷たいが気持ち良い流れだった。
路上に桜葉が紅く散る横に・・レンガ屋敷が格調高く建っている。

◆何故なのか・・立派な鉄の門扉の屋敷まわりでは、桜の紅葉が見られない〜
この桜につられてソロソロ・・他の樹木にも紅葉がはじまるだろう・・◆

樹木の剪定

【小田急線喜多見駅、南口広場】

駅前広場の　ケヤキの大木の根元に　造園業の車が停ってた
作業を終えたのか　おじさん二人が　腰かけて　煙草をふかしている
板で囲った　トラックの荷台に　刈ったばかりの　枝葉が
瑞々しくも　ドッサリと　　山盛りだった
＊　＊　＊
この秋　金木犀の花が　匂いをふりまき　パララ散ると
街のあちこちで　庭木の剪定が始まり　そんな場に　幾度か出会った
染め抜きの法被で　梯子に乗り　高所で作業する
イナセな姿もあった
＊　＊　＊

自分も近日中に、庭木の金木犀とツンツン伸びた生け垣を、数本ばかり剪定する〜
いつも脚立の位置が不安定となるから、倒れないように気をつけてやりましょう・・。

◆急激に寒くなったから、剪定鋏を屋根裏から下ろして研いだりして、準備を始める・・
猛暑でヒョロリと伸びて暴れる、オリーブの木も短くカットするぞ・・◆

秋’うす曇りの空の下

【世、上祖師谷4、留学生会館裏】

成城通りの信号角にレンガ造りのレトロな留学生会館が建っている。
会館から裏へと曲がって行くと、いつも二三台のタクシーが停まって息抜きしている公園がある。
公園と隣接して金網で囲った農家の畑があり〜畑の中からカン高い声がキャツキャ聴こえた。 この日は秋でも薄ぐもりとなった空の下で〜近くの幼稚園の児童達が・・イモ掘りに来ているのだった！！

くもり空を背景にして野菜などの葉がワッサ繁茂する緑の中で〜黄色い帽子と水色の上衣が歓声をあげて・・飛びまわっていた。

黄色い声から離れて畑つながりの小径を奥へと進むと〜そこには前後左右を雑木と竹林で囲まれた農地が音も無く出現した。

里芋の大きな葉がゆれる畑にはナス・ミョウガ・オクラ等々が植わっており〜畑の横には木材や鉄骨の置かれた小屋があって・・今しがたまでそこに人が居た気配が濃厚に残っていた・・。

◆多分ここの小径は少し前まで私有地であって、通り抜けが出来なかったと思う〜
敷地内にはトタン張りの作業場や、小型トラックが納まる小屋などの幾つかがあるのだった◆

密の味in世田谷

【世田谷区上祖師谷四丁目】

蜂の巣箱が金網内の草地に幾つも置いてあり〜
「天然はちみつ」と染め抜かれたノボリ旗が翻る・・
ここは「宍戸養蜂園」で地産の蜂蜜が味わえる！！

ここ上祖師谷は世田谷区であり一つ先の道を渡れば成城の街となる場所で〜蜜蜂が花から花へと飛び交って密を集めている現状を知っても・・えっ’本当にやっているのと軽い驚きを覚えたのだった。

そう言えば目と鼻の近くに都立祖師谷公園の広大な敷地があって〜季節の花々が一年中にわたって途切れる事なく次々と咲く好位置にあるから・・可能となる商売なのかと納得がゆく。

宍戸さんらしき麦わら帽の姿がちらっと見えたが出て行ってしまい、午前中のこの時間は誰もいない〜前回は横を通ると、傘のあるガーデンテーブルは主婦達で満席であり、とても賑わっていたのです・・。

◆宍戸さんは「手と手」のお客でもあるから〜地元で造園業など幾つかの事業を展開している事を知っていたが・・最近まで養蜂園を経営していたとは知らなかった・・◆

そよぐ柳、実る柿

 

【世田谷区上祖師谷四丁目あたり】

 

世田谷に流れる秋の風に押されて〜
成城の街からバス通りを北に辿って来ると
彼方に神社の森が見えて来たが、手前の農家では・・
まるで生き物のような柳の木が、サヤヤそよぐ姿があった
チャリンコを路肩に停めて、柳の下にゆくと
枝にいっぱいの柿が、赤く実っていた！！

感じるような風なんか吹いてないのに、サヤヤそよぐ柳の木の下には・・
柿ばかりか未だ色づきの遅れているミカンも成っていた。

前の道から横へとこの家を取り巻く道路事情が何か複雑なようで〜
つい最近に整備したのか真新しいガードレールで、変な形に仕切られてあった・・。

この敷地内に以前から気に入っている古い納屋があるのですが・・
それは強い突風でも吹き荒れたとしたら、空中へと飛んでゆきそうなのだ。

◆春には花や野菜の苗が道沿いで売られているが〜
ここでビオラとパンジーを買ったのは、もう三年前だったと思う・・◆

風の通る並木道

目の前の視界を　一直線にのびる　爽やかな並木道は〜
近くを流れる　野川と並行する道に　ケヤキを主にして
杉や桜の木を　バランス良く配置した　並木で・・
樹間から飛び飛びに　ベンチの置かれた　草地が見えている
ここは成城ビール坂下の　エリアでもあり、
谷戸橋へと　通じる　道でもある！！
＊　＊　＊

このエリアは国分寺崖線の関東ローム層の地質と、野川に挟まれて・・
この季節特有の高い空と緑と水の豊かな環境にある・・。

車の流れも人の姿もまばらなこの時間・・この並木を風の気分で通り抜けるのも良いけれど〜都心の街中で混雑する群衆の中を・・見知らぬ人達とぶつかりあって歩くのも好きなのだ。

◆ここは2000年前後に開発されたニュータウンであり高級な住宅が建っている。　朝夕に近隣の人達が愛犬を連れて来ているが・・休日になると一日中そんな人と犬達が集まっている。【世田谷区成城四丁目パークシティー成城】

秋空のパーキング

秋は’巡る四季の中で一番好きな季節なんだ〜

空気が澄みわたり、穀物や野菜や果実がみのる季節・・

太陽暦では9〜11月までを秋と呼ぶそうな！！

この日パーキングの真っ青な上空には〜鰯雲のウロコの形状が鮮やかに描かれていた。

パーキング内で秋の陽射し直下にその身を駐車する車達は〜メタリックな巨大昆虫を思わせており、太陽からのパワー充電を終えると・・休めた羽根をひろげ今直ぐに飛び立ちそうな姿勢で、静けさの中に居た。

今この秋空に広がる鰯雲を見ていると１０数年前に他界した父の〜駒込病院で見た胸部画像の儚げなレントゲン写真となぜかかさなって・・ふっと微妙な哀しみを覚えるのだった。

◆秋空、秋風、秋晴れ、食欲の秋、小さな秋〜晴れ晴れとした郊外へと足を向けるなり・・
又は夏が過ぎて落ち着きを取り戻した街に出る楽しみもある・・・◆
【クィーンズ・イセタン-調布市仙川店駐車場】

栗が実る頃

栗が実っていた〜
世田谷の住宅街の奥で
初夏にここから1〜2km離れた所の栗林では
薄黄色の栗の花が暴れ咲き匂っていた
記録的な猛暑がジリジリと長引いた夏で
秋の収穫は望めないかと思ったが・・・
夏がやっと終り朝夕が急に秋らしくなって
・・・今は栗が実る頃なんだ！！

チャリンコに乗って成城から祖師谷の住宅街をゆくと、どこかで道筋を間違えたのか〜ウルトラマン商店街のメインの通りに出てしまった。

予定ではなかったが、この際だからと通りを突っ切ると〜普段はゆく事のないその先へと進んだ・・。

宅配車が一台通れる道をタテヨコナナメにゆくと〜両側にビッシリ住宅が建ち並んだ一角に・・ロープを巡らした草地でイガイガの栗がマルマルと実っていた。

◆商店街にあるスーパーの前を通ると、半分に割ったカボチャが並んだ横に〜
　　　・・幾つものカゴに盛られた今年の栗が艶々と売られていた・・◆

【世田谷区祖師谷二丁目あたり】

眩し’野川

野川の真上に立つと眩しくくらくらする

川の真ん中は遮る何物も無い空間だから

水面で跳ねる太陽からの光りが・・・

入射角と反射角で目ん玉を直撃してくる

野性の鯉がギラリ魚体をこすりつけ水草をゆらす

みずいろのしんめいばしをわたった！！

川辺の一本の樹木が濃い影を草上に落とす

草は川原で押し合いへしあいしてこんもりと繁る

押し出された草は流水に葉先を浸して戯れる

対岸にふれあい広場の白い階段が見えている

野川の水辺はこの日ミドリミドリの中にあって

印象派の絵を思わせた！！

◆魚類は橋の下に集まる習性があるから、神明橋近くの水中を覗くと〜
背黒い鯉の一群がゆるゆると尾びれを流れにゆらしていた・・◆

ー成城の野川に架かる神明橋あたりー