成城８の街角を歩きながら、家を出る時にアトリエのTVをOFFしたかと〜
心配になったがそのまま９丁目に踏み進んで、観世音堂の坂を下った・・
仙川に架かる大石橋上でStop、橋の向うは祖師谷に入ると確認する！！
＊ ＊ ＊
この日は休日で、午後になってからスニーカーの紐を強く結び、使い古したリックを肩にすると、祖師谷に向って出発したのだった・・。
それは日頃の運動不足の解消と食材の買物とを兼ねてのウォークだったが、時節は三月で通る街角の塀越しに梅がポヮツと咲き、裏通りのマンション横の土地には三四本の梅の木があって紅梅と白梅が静かに花咲いていた。
祖師谷のウルトラマン商店街に出ると〜角の八百屋でエリンギ茸、ニラ，れんこん、白滝＆コンニャク、春菊と・・ピクルス用の曲がり細キュウリを買ってリックにパン々に詰めた。
◆重くふくらんだリックを背負い商店街を進むと〜スーパーの駐車場奥のフェンス越しに「いっぱい咲く梅林」と出会ったから、チャンスとばかりレンズを向けてパチリ’◆
ー世田谷区祖師谷５丁目ー
成城大前の車道を走行するタクシーが並木の交差点で前のめりで停車する〜横断歩道を渡りながら左右を見わたすと・・薄暗がりとなった並木道に点々点と赤の信号が彼方まで灯っていた。
一番手前の点は駅前から来て桜並木へと渡る信号で〜次は緑陰精舎ギャラリー前の信号〜さらに祖師谷を巡るバスが曲がるバレースクール前の信号〜かって踏切りがあった道の調布へ向うバス通りの信号と・・赤い輪の点々がその先きの住宅地域の信号にまでもチェーンつなぎで延びているのだった。
◆並木道をゆくと大きな屋敷があり〜赤いレンガ塀の内側から塀を越えて・・旺盛なミモザの花の黄が噴き出る如くに咲いていた・・◆
ー世田谷区成城学園前のイチョウ並木ー
駅前から来るメインの通り沿いに数個の花鉢を飾って置いた店があった。淡いクリーム系の配色の店づくりは・・窓から覗いて見るまでもなく女性を対象としたブティツクに間違いはなく、金のハンドルが光るガラスドア越しに店内が良く見えていた。
赤いハイヒールの靴と店のロゴがテントの上に乗る店は〜中にカウンターがあって何か作業をするらしい・・。手前のガラスに靴の修理＆クリーニングの貼り紙が見えて・・合鍵を今すぐ作れます！の表示もある未だNewな店構えをしている。
表通りからすぐ裏の角地に、屋根瓦を壁面に使った特徴的な店が建っている。確か一年前迄はレストランだった筈だが・・経営者が変わったのか今はメンズブティツクの様であり、カンテラが吊るされた窓からざっくりした上衣やバッグ類が見えるし、棚に小物がレイアウトされてある。
◆十字路に出ると左角に花屋のShopがあって〜横へ曲がると道沿いに段になって置かれた春の花が、小さな爆発をしたような明るさで目に映った・・◆ー経堂駅南の農大通り商店街ー
ここは経堂駅からすぐ横に曲がった道であり、表通りの商店街を行き来する賑わいが聴こえる所にあるお寺さんの外塀の場所で・・古くからの商店が幾つか点在しているが、塀沿いに少しばかり進むと閑静な世田谷の住宅地域に通じる道なのです。
中学生になってからは、谷中にある父の仕事関係の家々へ何度もお使いにやらされたりした。日没時は何処の街よりも早急に暗くなる谷中の・・寺と墓の高い塀の折れ曲がった細道から〜抜けて帰るのが家への近道だった。
◆暗い道で他人と行き合う事もあったが、塀際で地虫がジィージと鳴く静寂の中を〜単独で通るのはいつも肝だめしの思いだったと覚えている・・たまに明るい表通りから帰ると、恐いのかと笑われた・・◆
ー経堂駅の南口から近いー
ここは新宿〜通りの角に白亜のスタイリッシュな石の建物があっても・・／表通りから曲がった裏にレンガの敷石道があっても・・／クラッシックな街灯が夜の舗道を照らしていても・・／Newな外車が路肩に停まっていても・・／路上にパラソルを掲げたCafe'テーブルが並んであっても・・／大通りをけたたましく救急車が走り去っても・・／くもり空の下に冬の街路樹がある静かな午後であっても・・ここは新宿の街角。
現在も又いつの時代も街は未完成のingであって、良くも悪くも大衆の通俗性が流行を生んでその時代は終了するが・・継承される何かが必ず残されて次へとつながってゆくのです・・。
◆今は雑多な新宿の街であっても、一本の道＆街角が〜やがて古都としての品格ある街と認められる日が到来する事を望みたい・・◆
ー新宿通り＆靖国通りの街角ー
そこは毎日の乗降客数がアジアNo１と言われる駅と隣り合う場所であり〜都心エリアを巡って走行するJRの線路沿い横に飲食店などが集結しており、あたかも部落のようだと云えるでしよう。
都内に限らずクリアでスタイリッシュな街づくりを進める現在の日本の都市環境にあっては〜敬遠されて消される運命と見られていても・・今は未だ変わる事なく継続して明かりが灯っている。
何と言うか自然界における生き物達の巣の形成に見られるように、街に住み暮らす人々による一軒一軒の不揃いな凹凸する並びには〜直線的な石造りの強固なビル街に対し緩やかな和みと、人々の生きるライブ感を与えているのでは・・。
◆この横丁内の路地には小さな間口の飲食店がビッシリとあるし〜外のアーケード通りには回転ずし、吉野家、フライドチキン、マツモトキヨシ等の有名店があり・・古くからのペットShopが線路沿いに今もあるのです◆
ーJR新宿駅の西口界隈・・ー
駅前のスペースは営団地下鉄丸ノ内線の改札から上がって来た所でもあって、その駅前広場からの信号を渡って向う先きは各人各様であって、何処へ行こうとその人の勝手で追求する事は出来ない。
道沿いに大きなモニター画面のあるビルは昼のフジテレビの人気番組「笑っていいとも」のスタジオアルタであり〜また真っすぐに靖国通りに出てから・・歌舞伎町の繁華で雑多な混沌の界隈へと歩を進める人達もいるだろう・・。
◆信号がなかなか変わらないのに焦れた女性が〜単独で飛び出して道路中央で立ち止まっている・・駅ひがしの路上で◆ーJR新宿駅東口まえ信号のトコロー
この地域にデパート等が進出して来る以前の街道下の風景は雑然としており、夜には安酒を飲ませる飲食の屋台が連なって飲んべえ達には魅力があったとしても、一般的には少々いかがわしい地帯と見られていた場所だった。
好きだった直木賞作家の故田中小実昌氏の小説には〜昭和の時代の新宿の街でのあれこれが哀しくも楽しく書かれた作品があり・・このガード周辺の飲食する屋台マーケットでの夜の天使達とのやりとり等が作品の中に登場していた。
ニット帽＆ジャンバー姿で通称コミさんと呼ばれていた彼は、牧師の家に生まれ東大卒でありながら〜旅まわりのストリップ一座と生活する等の体験をもった・・日本文壇では不世出の作家でした。
◆晩年のコミさんと地下鉄車内で偶然乗り合わせて〜本郷三丁目で下車する同じ行程を辿った幸運な事があった・・ショルダー鞄を肩に本郷通りを湯島方面へと渡って消えた姿は、絶滅種の小動物のようにも見えた◆
ー新宿南口甲州街道のガード下あたりー
都市の中でも、多くの人が往来する事では群をぬく新宿駅には、幾つもの出口がある。
その一つ東南口を抜けた直ぐの高低差のある階段下では、デイトなど待合せスポットの場所に使われている様子だった。
この日もそんな男女や、オバさんオジさん、学生達が出会ってワァーワァーする場面を見かけた！！
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駅から来る人達は階段を降りてくる人と、右に設置されたエスカレーターから流れるように出てくる人に分かれる。下の広場に達すると待ち受けるキャツチなる人達がいて、声かけられるが危ない魔の手には注意しなければ・・。
フィツシングとも呼ぶらしいが・・それは河川の上流から餌となるモノが来るのを待ち受けてパクリと喰らい付く魚の習性を利用した魚釣りの技法であり、街では商品や店の宣伝をして商売に結びつける手口の釣り師を言うらしい・・。
◆駅ビルのルミネには吉本のお笑いがあったりするし〜周辺はファッションの店舗が取り巻く環境だから、特に休日には人出が多く華やかな雰囲気の眺めになるだろう・・不慣れな人には危ないとも言える◆
ーJR新宿駅東南口、階段周辺あたりー
今迄は喜多見（小田急線）の街にはそれ程の馴染みは無かったが〜昨年の夏過ぎから何回か来ていると、通る道沿いに数店の本屋さんがあるのを見付けて、寄って見たいと思っていたのだ・・。
一軒目は個人商店の小造りな本屋さんだったが〜次の店はこの場にあるとは思えない大書店で、駐輪場が完備したスーパー並みの規模だった。
今では沿線の各駅前に出店するB'offにも寄ると階下がビディオ＆CD売り場で〜階段上が書籍になっておりパソコン関係の本を捜したが、少なかったし時間が無くなってしまった・・。
◆小説の本棚を見始めると切りがないから次の機会にしたが〜作家では川上弘美、花村萬月、三浦しおん、伊坂幸太郎、桐野夏生、吉田修一、小川洋子などの本を捜したい・・◆ー喜多見駅前通り周辺ー
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