「あんてぃかーゆ」

【世田谷区北沢二丁目〜】

昨年から始まった下北沢駅を中心とした工事は、着工当時の荒々しさは少々治まって見える（深く進行を続行しているのは勿論の事・・）あくまでも外見の様子が〜。
特別に何の変化も感じないままに改札を抜けて、南口の階段から下北沢の街に降りる。
すぐ右手の駅外の売店が無い、横のコンビニ、Cafe'、不動産屋、角のパン屋・・がスッポリ消えて無くなっている、全て一掃されて工事用の白カバーが張り巡らせてあった。

それでも人出の混雑は変わりなく下北沢南口商店街を直進すると茶沢通りにぶつかる。　　そして左角を曲がるとラーメン屋からの濃いスープの匂いが鼻を突いてくる。
その先に白＆青のストライブのテントがかかる「あんてぃかーゆ」がある。
商品が店前に並べられて通る人の目を誘う〜アンティークとは呼べない昭和の雑貨＆デッドストックの品々の山が築かれてある〜チャブダイ、トランク、ボウシ、オチャワン、ヒバチ、ホンバコ、デンキショウメイ・・と入口の壁に書かれてある。

特別に必要では無いけれど持っていたいモノ・・部屋に置きたいモノ、過去に何かの事情で手放したモノ、ある時期に欲しかったが入手困難だったモノ・・等など。
何気ない陶器の茶碗・小鉢でも祖父母や両親がかって使っていたかもしれない〜そんな年月を考えさせる存在感は新品には持ち得ないし・・或る種の風格さえ漂わせている。

ー初めてこの店で買い物をしたのは16年は前の事で、その時から入口にホーロー薬缶が下がっていた、過去からの時間の流れは自分を通して未来へとつなぐ事が出来る、こんな小さな日常の雑貨でも譲り受けて楽しく使えば明日へとつながる・・ー