【小田急線下北沢駅南口】
下北沢へ行こうと思い立って家を出る時に窓から世田谷の方を伺うと、上空に大きな黒い雲のベレー帽が乗っていたので、折り畳み傘を鞄の底に入れて向った〜。
小田急線の駅から降りた階段下には、美容院と酒場のティツシュ配りがウロチョロと目障りで、間を抜けて外に出ると雨は降っていなく・・まずは安心した。
いつもの南口駅前に溢れるガチャガチャと五月蝿くたむろす若い遊民達の姿が少ないようだ〜何の事はない駅下に連なる店舗が消え失せて、工事現場と化していたのだ・・。
ガムを買った「売店」が、何度か入った「ドトール」が、この辺のマンションとかの部屋代は幾らかと横目で盗み見た「不動産屋」も無くなっている。
線路際の道へと曲がる角の「パン屋」(新宿駅を始め小田急沿線に何店舗もある)も当然の如くに姿を消して跡形もなくなって工事用のカバーで周囲を覆われていた。
一目で分かる待合せで立っている人も何か心細さの表情を浮かべて足踏みをしている。
立場と云う岸辺を持たない・・不安で透明な川が・・駅前一帯を流れているのだ。
ー現在も進行中の下北沢界隈の大規模な工事は、ここを訪れる人達よりも〜
この地で住み暮らす人達にとっては、本当に重要な問題を抱えているに違いない。
住環境の変化に戸惑う人達への救済はあるのか・・それはどの様に償われるのかー
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